終活とは?準備でやるべきこと6つ|始める時期・注意点も解説
終活でやることとは?準備しないと、家族に起こるトラブル3つ
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この記事をおすすめする人 終活でやるべきことがまだ把握できていない方 この記事のポイント
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終活を進めるにあたっては、「死後のトラブルの原因をなるべく減らしておく」といった考え方を軸にすることが大切です。死後に起きるトラブルは、お葬式や相続、遺品整理についてなど内容もさまざま。家族を困らせることのないよう、できる限りの準備をしておきたいですよね。
こちらの記事では、終活準備でやるべきことと、トラブルが起きやすい「お葬式」「相続」「遺品整理」について、よくあるトラブルとその対策をいっしょに見ていきましょう。終活に役立てていただけたら幸いです。
終活準備でやるべきこととは
死後に起きるトラブルの原因をなるべく減らすための終活準備としてやるべきことは、6つあります。
- もっている財産を洗い出す
- 身の回りのものの整理をする
- エンディングノートや終活アプリに記録する
- 遺言書をつくる
- かかりつけの病院で終末期医療などに関する希望を出す
- お葬式やお墓の準備をすすめる
すべてを一度に始めてしまうと体力的にも精神的にも疲れてしまいます。まずは身のまわりの整理や、情報や気持ちを整理したり今後すべきことを明確にしたりするエンディングノートの作成から、ゆっくり進めてみましょう。
自分の死後、家族に起こるトラブルと準備できること
終活に取り組まないまま亡くなってしまうと、あとにのこされた家族にどんなトラブルが起きるのでしょうか。この記事では「お葬式」「相続」「遺品」の3つのトラブルをご紹介します。
お葬式のトラブル〜事前の準備で家族の負担を減らそう
もっとも起きやすいトラブルとしては、お葬式に関わることが挙げられます。
通夜に始まるお葬式全般は、あなたの死去後、家族が最初に対応するもの。家族はあなたが亡くなった悲しみや不安のなか、式の段取りや費用について考えなければなりません。冷静に向きあおうとしても限界があります。そのため遺族間や葬儀社とのあいだでトラブルが起きやすいのです。
そのため、自分のお葬式は自分で準備しておくのがおすすめです。実は、お葬式は生前契約を結べます。生前に自分で葬儀社と話しあってお葬式の詳細を決めておけるので、自分の死後、家族にかかる負担の軽減に。お葬式の内容や費用について、ゆっくり家族といっしょに考えてから契約できるのも安心ですね。
生前契約するうえで気をつけなければならないのは、費用のこと。デリケートな話題なので、「お金のことを話したら不謹慎なのでは……」といった心理が働いてしまい、おかしいと思っても言い出せないケースが多くあります。
よくあるトラブルは、
- 想定していたよりもお葬式費用の見積もりが高い
- 見え方が気になってお葬式の内容をあまり質素にできず、結果費用がかさむ
- 提示された見積もりと実際の支払額に大きな差がある など。
葬儀社から見積もりが提示されたらコピーを複数取り、家族といっしょに内訳をひとつずつ確認してから生前契約を結ぶようにしましょう。意見や質問をするのも気後れしますが、トラブルに発展するとさらに煩わしいもの。気になる点はすぐに解消することが大切です。
お金関連とともに多いのが、宗派に関するトラブルです。
浄土真宗を例にとってみても、真宗大谷派と本願寺派の2種類があり、細かなところで作法が違います。信仰心の厚い方が親族にいる場合は、似ている宗派だからといって曖昧に進めてしまうと、大きなトラブルにつながることも。お世話になっている菩提寺、所在地、宗派、住職の名前などをしっかり家族に確認、共有しておきましょう。
お葬式は、自分のために家族や親族、そして友人が集まってくれる最後の場です。できる限りの準備をして、自分らしいお葬式を実現しましょう。
【遺影の準備も忘れずに】
遺影には、なるべく最近撮ったその人らしい写真を選びます。しかし「表情はよいけれど、背景や服装が場にふさわしくないかも……」「後ろ姿や横顔など、顔が鮮明に写っていないものばかり」などと悩んでしまうケースがほとんど。背景や服装を加工・合成して遺影写真にできる技術もありますが、やはり不自然さは否めません。
家族の悩みごとを減らすためにも、遺影は自分で選んでおきましょう。
相続のトラブル〜自分の財産で家族が争う
相続に関する問題も厄介なもの。相続する財産の配分や、どんな財産を相続するかでトラブルになるケースが多いようです。
相続では、法律で決められている配分比率によって資産が分配される場合と、遺言や遺族間での話しあいによって変則的に資産が配分される場合があります。とくに後者の場合に、家族のひとりだけに多額の資産を渡すといった内容の遺言書などが原因で、大きなトラブルに発展するケースが多くなっています。
デリケートで話しにくい問題だからこそ、オープンにしておくのがトラブル回避のコツです。相続について希望がある場合は、生前に家族で話しあう機会を作るとよいでしょう。自分の意見をしっかりと伝え家族の気持ちを聞くことで、死後にトラブルが起きる可能性をおさえられます。
話すタイミングを待ちたい場合や内容を秘密にしておきたい場合は、遺言書とは別に、手紙や日記などで遺言の理由や動機などをくわしく記しておくのもひとつの方法です。
ほかに、相続する財産の種類や総額を確認しておくのも大切です。現金や不動産だけではなく、借金なども「負債」として相続の対象になります。
また「住宅や土地を相続する」と聞くとプラスなイメージがありますが、所在地や築年数によっては価値が認められないことも。更地にしたり所有物を片付けたりするのにも費用がかかってしまい、結果、家族の負担となることが多いのです。まずは資産状況を調べて、財産目録を作成しておくとよいでしょう。
家族のためにのこす財産が、トラブルの種になってしまっては悲しいですよね。自分の意思とともに、家族や親族への感謝の気持ちを尊重できるよう、すこしずつ準備しておきましょう。
遺品のトラブル〜遺品が家族を追い詰めてしまう
遺品の整理は家族にとって辛く感じることも。できるだけ、生前に整理しておくようにしましょう。家具や家電などの大きなものから、衣服や日用品、写真、雑貨などの小物、はたまた写真やアルバムといった思い出深いものなど、整理の対象となるものはさまざまです。
気が進まないからといって後まわしにしてしまうと、家族への身体的・精神的負担を増やしてしまいます。まだ使えるものや思い出が詰まっているものを処分するのは心が痛むかもしれませんが、家族のためにもぜひ進めておきたいですね。
亡くなった家族が作り置きしていた惣菜・食品を処分できず、長年そのままにしていた方もいます。お料理している姿や思い出が浮かび、どうしても手が出せなかったのだとか。
「大切なものだから」「どうしても自分では捨てられないから」とのこしておいた品が、家族を苦しめてしまうケースは多いもの。亡くなった後、数年経っても踏ん切りがつかず、部屋ごと手つかずになってしまうこともあります。とくに写真やアルバム、趣味で集めていたコレクションなどは、家族では整理しにくいものです。自分の手でできる限り整理しておくことをおすすめします。
家族のために、自分のために、準備しよう
家族の負担をなるべく減らせるよう、終活はできることから準備しておくことが大切です。目の前のことからコツコツと、自分のペースで進めていきましょう。困ったときはひとりで進めず、家族の手も借りて。家族に思いや意見を共有しながら進めることは、将来の負担の削減だけでなく、家族との時間を豊かにすることにつながります。
(執筆編集:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部)
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