コラム

長寿祝金・敬老祝金はいくらもらえる?受取で気をつけたいことも解説

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この記事の内容

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まもなく古希や喜寿、米寿を迎える方


この記事のポイント

  • 自治体によっては長寿のお祝いとして祝金がもらえる
  • 金額は5000円〜2万円ほどの場合が多い
  • 申し込みや市役所で引き換える必要がある自治体もある


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還暦、あるいは喜寿や卒寿など長寿の節目で、家族からプレゼントをもらったという人もいることでしょう。心のこもったプレゼントは、自分のために品物を選んでくれたという気持ちだけでも嬉しいものです。

じつは、こうしたお祝いは自治体から贈られるケースも多々あります。自治体によって名称は異なりますが、一般的には「長寿祝金」や「敬老祝金」などとよばれます。

本記事では、長寿祝金や敬老祝金とはどういった制度なのか、自治体の例などもあわせて解説します。また、祝金を受け取ったあとの使いみちも紹介しますので、ぜひ最後までお読みいただき参考にしてください。

長寿祝金、敬老祝金とは

長寿祝金、敬老祝金とは、その名のとおり、長寿のお祝いとして各自治体が支給している祝金のことです。

自治体によって名称は異なり、「長寿祝金」や「敬老祝金」以外に「長寿者祝金」などとよばれることもあります。また、現金だけでなく記念の品が贈られることもあり、これは「長寿祝品」とよばれます。

これらは法律によって定められているものではなく、自治体が独自で行っている施策であるため、何歳でいくらもらえるのか、何をもらえるのかは自治体によって異なります。

もらえるお金

では、長寿祝金、敬老祝金は実際にどの程度の金額が相場となっているのでしょうか。一般的には、年齢に応じて5000円や1万円、3万円、5万円などの金額が設定されています。

いくつかの自治体の例を紹介しましょう。

東京都江東区の敬老祝金(令和4年度)

東京都江東区では、77歳から敬老祝金の支給対象となります。ちなみに、88歳以降の「数え年」は生まれた日を0歳と数える「満年齢」とは異なり、生まれた日を1歳と数える方法です。たとえば、数え88歳は満年齢で言うと87歳にあたります。

年齢金額
満77歳5000円
数え88歳1万5000円
数え99歳2万円
数え100歳5万円
数え101歳以上2万円

東京都新宿区の「ことぶき祝金」(令和4年度)

東京都新宿区では「ことぶき祝金」という名称で運用されており、70歳の古希を迎えた方に対して5000円、77歳の喜寿で7000円、88歳の米寿で1万円、96歳から99歳の長寿の方には3万円を支給しています。

年齢金額
古希(70歳)5000円
喜寿(77歳)7000円
米寿(88歳)1万円
長寿(96歳から99歳)3万円

大阪府茨木市の敬老祝金

大阪府茨木市では、100歳に達した方に対して10万円の敬老祝金を支給しています。また、市内最高齢の方にも10万円が支給されます。

年齢金額
100歳10万円
男女最高齢者10万円

祝品がもらえる自治体も

現金ではなく、祝品をもらえる自治体も少なくありません。祝品の内容は自治体によって異なりますが、お祝いカードや花束、お茶などが定番です。また、各自治体で使える商品券などの金券が進呈される場合もあるようです。

自治体によっては、祝金のみの場合もあれば祝品のみ、または祝金と祝品の両方をもらえるところもあるため、お住まいの自治体窓口へ確認してみましょう。

縮小・廃止する自治体も存在する

東京都江東区や新宿区のように、70代のうちから祝金の支給対象となる自治体もあれば、大阪府茨木市のように100歳に達するまで祝金の支給がない自治体もあります。

実際に大阪府茨木市では、2014年度まで88歳、99歳、101歳以上の方を対象とした敬老祝金を支給していました。しかし、2015年4月1日をもって100歳以上の方に対象を絞り込み、実質的に制度を縮小することとなったのです。

昨今では制度の縮小や廃止に踏み切る自治体も増えており、その背景には財政の改善や、その他行政サービスの充実が急がれていることが挙げられます。

長寿祝金、敬老祝金で気をつけたいこと

長寿祝金や敬老祝金は、支給対象の年齢に達した時点で自動的に支給されるケースもあれば、個別の申請が必要なケースもあります。

たとえば、福島県郡山市の場合は、77歳、88歳の誕生月に民生委員が自宅や施設を訪問し、敬老祝金を支給します。

一方、埼玉県さいたま市の場合は、対象者へ往復はがきが送付されるため、祝金の振込先口座番号や必要事項を記入したうえで返送しなければなりません。

また、引換券のようなものが自宅宛てに送付され、後日役所の窓口などで祝金と交換・支給するといったケースもあります。

とくに往復はがきや引換券で支給される場合には、返信や引き換えの期限が設定されていることが多いため、期限切れに注意しましょう。

長寿祝金の使いみち

長寿祝金や敬老祝金を支給された場合、具体的にどういった使いみちが有効なのでしょうか。祝金の使いみちを一例として紹介します。

旅行費用の一部として

長寿のお祝いとして、夫婦や家族で旅行を楽しむ方も多いでしょう。日帰りで温泉を楽しんだり、観光を楽しみながら旅館やホテルでゆっくり過ごしたりと、さまざまな楽しみ方があります。

長寿祝金を旅行費用の一部に充てることで、経済的な負担を軽減できたり、おなじ予算でワンランク上の部屋に泊まったりすることもできるでしょう。

オンラインサービスのプリペイドカード

旅行に出かけたいものの、健康面での不安があり躊躇してしまう方も多いでしょう。そのような方には、Amazonギフトカードなどのプリペイドカードの購入費用に充てるのもおすすめです。

ネット通販やサブスクリプションサービスへ登録すれば、本や映画、音楽などを自宅で存分に楽しむことができます。

健康・美容家電

健康や美容に役立つ家電製品を購入してみるのもおすすめです。たとえば、空気清浄機や暖房器具などは祝金の予算内で購入できるものが少なくありません。

寝室やリビングなどに専用の家電製品を置いておくだけでも生活の質が向上し、健康的に過ごすことができるでしょう。

貯金

どうしても使いみちが見つからなかったり、いますぐに使ってしまうのは気が引けるという方は、無理に祝金を使う必要はありません。

自分自身のための備えとして、さらには孫の入学祝いや就職祝いなどに貯金しておくのも一つの方法です。

お互いに感謝の気持ちを

長寿祝金や敬老祝金とは、長い人生を生き抜いた方に敬意を表すと同時に、これまで仕事や地域社会で貢献してきた方への感謝の気持ちとして、自治体から贈られるものです。

単に現金や祝品を受け取るだけでなく、自治体の職員や地域住民、そして家族から感謝の言葉をかけられると、美しい心の交流が生まれるものです。

今回は祝金の使いみちも紹介しましたが、これらはあくまでも一例に過ぎません。祝金を受け取った自分自身のために使うにしても、家族のために使うにしても、何よりも重要なのは受け取った本人の気持ちです。

周囲の人から感謝されるだけでなく、自分自身も感謝の気持ちを忘れることなく、有効な使いみちを考えてみましょう。


(執筆編集:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部)

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