コラム

初心者にもおすすめの資産を増やす方法とは?|効率的に増やすためのポイントも紹介

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この記事の内容

この記事を監修した人
家計の診断・相談室 ファイナンシャル・プランナー 村井英一

1965年生まれ。大手証券会社で法人営業、個人営業、投資相談業務を担当する。2004年にファイナンシャル・プランナーとして独立し、相談者の立場にたった顧客本位のコンサルタントを行う。特に、資産運用、住宅ローン、介護の費用、ライフプランニングなどを得意分野とする。

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貯金以外の方法でこれから資産を増やしたいと考えている方


この記事のポイント

  • 資産を増やす手段には、収入増加と節約のほか、資産運用がある
  • 資産を増やすポイントは、資産状況の把握と、目標額の設定
  • 初心者には少額から始められるつみたてNISAがおすすめ

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国民年金や厚生年金に加入し毎月の保険料を支払っているものの、老後に大きな不安を感じている方も多いでしょう。

年金だけでは心もとないため、いまのうちから資産を増やしておきたいと考えたとき、どの程度の金額を目標にすればよいのでしょうか。

本記事では、老後に最低限必要になる金額と、初心者でもいますぐ始められる、資産を増やす方法を紹介します。

老後資金として最低限必要な金額

資産を増やすにあたって、まずは老後にどの程度の資金が必要で、現状の資産と比較してどの程度の金額が不足するのかを知っておく必要があります。

総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)」(2021年)によると、65歳以上の夫婦無職世帯の場合、ひと月あたりの平均の実収入は23万6576円、平均消費支出額は22万4436円です。

これだけ見ると、「老後はぎりぎり生活していけるのではないか」と感じる方も多いでしょう。しかし、実収入から税金や社会保険料などが3万664円天引きされるため、1世帯あたり平均1万8525円が不足します。

これを単純計算すると、年間約22万円、30年で換算すると約660万円が最低限必要という計算になるのです。

さらに、厚生年金未加入の自営業者やフリーランスなどの場合、国民年金の平均支給額は夫婦で約11万2000円程度となっており、これを30年で換算すると4000万円以上の資産が必要となります。

老後の必要資金については以下の記事でも解説しています。老後の生活費の内訳について知りたい方はぜひご覧ください。


老後の生活費はいくら必要?内訳や準備する方法を紹介|楽クラライフノート お金と終活の情報サイト

定年退職や仕事を引退した後、これまでできなかった趣味や旅行など、自分のための時間を存分に楽しみたいと思っている方も多いことでしょう。たしかに、仕事から解放されることで十分な時間は確保できますが、一方で年金だけで現役時代並みの収入を確保することは難しく、経済的な不安を覚える方も少なくありません。 もし経済的に困窮してしまうと、いわゆる「老後破産」にもなりかねないわけですが、それを防ぐためにはどうすればよいのでしょうか。今回の記事では、老後の生活費としてどの程度のお金が必要なのかを紹介するとともに、老後の生活防衛のために現役時代から準備しておくべきこともあわせて紹介します。

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資産を増やすための手段

資産を増やすための手段には、大きく分けて以下の3つがあります。

  1. 収入を増やす

  2. 支出を減らす

  3. 資産運用する


会社勤めのサラリーマンの場合、安定的な収入を確保できることは大きなメリットですが、いきなり毎年100万、200万といった収入を増やすことは現実的ではありません。そのため、多くの場合は生活費を切り詰めたり趣味を我慢したりしながら節約に励み、支出を減らすという選択肢をとりがちです。

しかし、第三の手段として今ある資産を適切に運用し、長期的に増やしていく資産運用に取り組む人も増えています。

効率的に資産を増やす手順・ポイント

老後に備えていまから資産をすこしでも増やしたいと考えたとき、どういった手順でどのように取り組めばよいのでしょうか。資産を増やすためのポイントもあわせて紹介します。

自分の資産状況を把握する

まずは自分にどの程度の資産があるのか、現在の状況を把握しておくことが大切です。

金融機関の口座にある預貯金の総額はもちろんですが、株式や投資信託、不動産など、自分自身が保有している資産すべてを確認し、それぞれの額や含み益・含み損を整理しておきましょう。

とくに口座や資産が分かれている場合には、ノートなどに書く、あるいは、スプレッドシートやアプリといったデジタルな方法によってリスト化しておくと、一目瞭然です。

資産状況の把握にあたっては、NTTファイナンスが提供しているクラウド型終活アプリ「楽クラライフノート」を使えば、簡単に管理できるほか、いつでもひと目で確認できるようになります。

受給予定年金見込額を確認する

シニア世代は現在の年金受給額、現役世代は定年退職後に給付見込みの年金額を確認しておくことも重要です。

日本年金機構では、年金に関するさまざまな情報を提供する「ねんきんネット」というサービスを運営しています。ねんきんネットを利用すれば、インターネット上で受給予定の年金見込額をいつでも試算できるほか、過去の年金保険料の納付状況を把握することもできます。
(参照:「ねんきんネット」でいつでも最新の年金記録が確認できます!|政府広報オンライン

目標額と達成したい時期を決める

将来受け取れる年金の金額と現時点での資産状況を踏まえて目標を設定しておきましょう。

ただし、いきなり数百万円、数千万円といった大きい金額を設定してしまうと実現までの道のりは非常に長くなるため、「自分には無理なのではないか」と不安になりがちです。ただ、1か月に4万円を貯めていけば1年で48万円、すなわち約50万円が貯まります。こうして短いスパンでの目標を据えつつ、「10年後までに100万円」「20年後にはもうちょっと頑張って300万円」というように、達成期限と目標金額を細かく区切って設定することがおすすめです。

自分にあった投資方法を選択する

目標額と達成時期を決定したら、目標額を達成するためにどのような方法がマッチするのかを考えてみましょう。

このとき重要なのは、一つの方法に集中するのではなく、複数の方法に分散させることです。これにより、万が一損失が生じたとしてもほかの資産への影響は避けられるため、リスクを低減できます。

初心者にもおすすめの資産を増やす方法

資産を増やすとひと言で表すのは簡単ですが、実際にこれを成功させるためには専門的な知識やノウハウが求められることもあります。そこで、初心者でも比較的安全に始められる資産運用の方法を紹介しましょう。

投資信託

投資信託とは、資産運用の専門家に資金を預け、投資家に代わって運用してもらう方法です。

投資信託の商品はさまざまな種類があり、投資家は目論見書に記載された重要事項を確認したうえで購入します。

比較的リスクは高いものの、その分、大きなリターンが狙える商品もあれば、リスクもリターンも小さく安定して運用できる商品も存在します。

なお、投資による収益を中長期的に確保する方法としては、「NISA(ニーサ)」があります。

投資信託についてもっとくわしく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。


「S&P500がすごいらしいけど、よくわからない……」そんな人に読んでほしい投資信託の基礎知識|楽クラライフノート お金と終活の情報サイト

「資産を増やしたい」と考えたとき、真っ先に投資という手段を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、代表的な投資の手段ともいえる個別銘柄への株式投資は、企業の財務状況や業績、株価のトレンドといった専門的な内容を研究する必要があります。 これは投資初心者にとっては、すこしハードルが高く感じられるもの。そうした方が取り掛かりやすい投資手段として、投資信託があります。 この記事では投資信託の基礎知識を解説します。すでに投資信託を知っている方も、知識を補強できる内容となっているため、ぜひご覧ください。

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NISA・つみたてNISA

NISAつみたてNISAとは、毎年一定額を限度に指定された金融商品へ投資でき、生まれた収益に税金がかからない(非課税)制度のことです。

年間の投資枠および非課税期間は以下のような違いがあり、投資可能商品も限定されています。

【NISA】

非課税投資枠:120万円/年

非課税期間:最長5年

投資可能商品:株式・投資信託など

【つみたてNISA】

非課税投資枠:40万円/年

非課税期間:最長20年

投資可能商品:一定基準を満たした投資信託のみ


NISAは2024年以降、従来の5年・20年という非課税期間が撤廃されて無期限となるほか、つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資額は年間240万円までといったように、それぞれ非課税投資枠が拡大される予定です。
(参照:【2022年12月】2023年税制改正大綱の3大改正点とは

NISA・つみたてNISAについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。


つみたてNISAの基礎知識|月々約3万円を積立!|楽クラライフノート お金と終活の情報サイト

投資の入り口につみたてNISAを利用してみる、という方法はいかがでしょう?つみたてNISAとは、毎年40万円を限度に指定された金融商品へ投資でき、生まれた収益に税金がかからない(非課税)制度のことです。つみたてNISAは、少額のお金で投資を始められ、さらに利益に税金がかからないため投資初心者でも気軽に始めやすい制度です。 そんなつみたてNISAの基礎知識を、この記事でお伝えします。

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保険の加入

万が一の病気や入院などに備えるだけでなく、契約満期が到来した際に保険金が下りる商品や、解約返戻金がある保険商品もあります。

掛け捨てではなく、保険金や返戻金がある商品を選ぶことで、保険料の一部を貯金のように積み立てていくことができます。

積立定期預金

株や投資信託などの場合、必ずしも利益が得られるとは限らず、元本割れのリスクがあります。しかし、積立定期預金であればそのようなリスクがなく、安全に資産を形成していくことができます。

また、銀行口座に毎月一定額を入金するだけのため、金融に関する専門知識がない人でも簡単でわかりやすいこともメリットです。

初心者におすすめの資産運用の方法

資産運用の経験がない初心者には、できるだけリスクの低い方法で始めてみるのがおすすめです。ただし、リスクが低い方法ではリターンも低く、思うように資産が増えないといった悩みを抱えることもあるでしょう。

そこで、定期預金とつみたてNISAを併用するなど、複数の方法を組み合わせてみるのもおすすめです。

とくに、つみたてNISAは少額でスタートすることができます。まずは毎月数千円程度から始めてみて、含み益を見ながら徐々に積立額を増やしていくとよいでしょう。

自身にマッチした資産運用を少しずつ始めよう

厚生年金に加入していたとしても将来受け取れる年金額が十分とは限らず、生活費が不足する可能性もあります。

効率的に資産を増やすには、まず自分の資産状況と受給予定の年金見込額を把握し、具体的な目標金額を決めることが第一歩といえます。

ここでは、投資を中心に資産を増やす方法を取り上げましたが、すこしの時間働くことで収入を増やす、日々の節約をするのも資産形成につながります。投資をするにしても、すこしでもリスクを低減するために、複数の資産運用を並行しておこなうほか、余剰資金の範囲内でスタートしてみましょう。また、投資は自己責任という原則を忘れず、本記事の内容、あるいはそのほかのウェブメディアや本などの情報だけを信じるのではなく、ご自身でリスクの存在を理解しながら進めてみてくださいね。


(執筆編集:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部)

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