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【子ども世代必読】「終活しない親」へのお願いの仕方
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この記事をおすすめする人 「終活しない親」に話を切り出せずに悩んでいる方 この記事のポイント
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以下の記事でも紹介したように、終活に取り組むのはシニア世代ばかりではありません。
若いうちから終活を進めていくと、その大切さがよくわかってきます。しかし、一方でそうした若い世代の親である60〜80代の人のなかには、「面倒臭がっている」、「自分はまだ終活をするような年齢じゃないと思っている」と終活に着手してくれない場合も少なくありません。
こういった悩みを抱えている子どもの立場から考えたとき、親へ終活に取り組んでもらうためにはどうすればよいのでしょうか。終活をしない親はどういった心情なのか、どう接するべきかも含めて解説します。
親が終活しないと起こること
親が終活をしないでいると、どういったことが起こるのでしょうか。
子どもが困る
結論からいえば、親が終活をしないまま亡くなったとき、もっとも影響を受けやすいのがのこされた家族です。とくに子どもは、一般的には親からの財産を相続する立場であり、いざ相続をおこなうとなったときにスムーズに進まない、といったトラブルになってしまう可能性があるのです。
実家が空き家になってしまうかもしれない
就職を機に実家から離れ、都心で暮らしている方のなかには、親が実家でひとり暮らしをしているというケースも多いでしょう。しかし、終活をしないままひとり暮らしの親が亡くなってしまうと、実家に住み続ける人がおらず空き家になってしまいます。
空き家だからといってメンテナンスをせずに放置していると、庭に生えた樹木や雑草が生い茂る、家屋が崩落してしまい人的・物的被害が出るなど、トラブルに発展するおそれもあります。
「争続」になるかもしれない
自分以外にも兄弟姉妹がいる場合、親を含めて相続に関する話しあいをしておかないと、相続を巡ってトラブルに発展し「争続」となる可能性があります。
お金が原因で家族がバラバラになってしまう事例はいくつも存在します。
何を契約しているのかわからない
保険や互助会などへの加入状況は、親と子どものあいだで話しあう機会は意外と少ないものです。
また、電気や水道、ガス、インターネット、携帯電話など、どういった契約になっているのか把握できていないこともあるでしょう。近年では、サブスクリプション型のサービスも増えており、本人以外は契約状況を把握できないケースもあります。
もし親が亡くなった場合、これらの契約の解除が遅れる可能性があるほか、保険や互助会などからの保険金・サービスを受け取れなくなることも考えられます。
お金や価値あるものの保有がわからない
家族といえども、親と子ども双方の資産状況をお互いが把握しているケースは少ないものです。それだけに、万が一自分の親が亡くなったとき、自宅のどの場所に現金を保管しているのか、どの金融機関にどの程度の預金があるのかを調べるには大変な労力がかかってしまいます。
また、現金以外にも、有価証券や骨董品など資産価値のあるものは数多く、事前に親からそういった話を聞いていないと資産が眠ったままの状態になることもあるでしょう。
親が終活を始めない理由
終活を始めてほしいと感じる子どもに対し、一向に行動を起こそうとしない親も少なくありません。なぜ終活を始めようとしないのか、考えられる理由や心理をいくつか紹介しましょう。
まだ若いと思っているから
終活と聞くと、シニア層が取り組むものというイメージが根強くあります。そのため、親自身に「まだまだ若い」という自覚があると、終活に取り組むのも早いと感じるようになります。
実際、終活を実施しない理由では、「まだ終活する年齢ではないと感じるから」と答えた方が最も高い割合(31.0%)でした。(出典:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部「シニアの終活・資産管理に関する親子比較調査(2022年11月)」)。
死について考えたくないから
終活に取り組むということは自分自身の死と向きあうことも意味します。死=怖いものだという考えが先にたち、死に向けて準備をすることに強い抵抗を感じる方も少なくありません。
面倒臭いから・死後のことは好きにやってほしいと思っている
死後のことを考えるよりも、自分自身の人生を満喫したいという方は、終活そのものが面倒に感じられることもあります。また、自分が亡くなった後は家族や親族に任せたいという思いが強く、終活に取り組む意義が見いだせない方もいます。終活を実施しない理由」という質問では、「面倒に感じるから」という項目が「まだ終活する年齢ではないと感じるから」という回答に次いで高い19.9%という結果でした。(出典:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部「シニアの終活・資産管理に関する親子比較調査(2022年11月)」)。
親への終活のすすめ方
終活に取り組んでくれない親に対して、子どもの立場から促すためには、どういった方法が有効なのでしょうか。
一例として以下の記事でも紹介しましたが、今回はより具体的な方法や切り出し方を紹介します。
無理強いはしない
大前提として、終活は親本人の意志のもとで取り組む必要があります。何らかの理由や心理的な抵抗が拭えず、終活を拒否する場合には、親子の間柄とはいえ無理に強いることはしないでおきましょう。
あくまでも本人に終活の大切さを理解してもらい、自発的に取り組んでもらえるよう促すことが重要です。
家族が集ったときに終活を説明する
離れた場所で暮らしている家族にとって、親と兄弟姉妹全員が集まる機会は決して多くありません。
そのため、お盆やお正月など、家族全員が集まる機会を利用して終活を説明し、その大切さを理解してもらいましょう。
テレビを家族で一緒に観ているときに、終活の話題がでたとき、それとなく聞いてみるのもよいと思います。
なお、終活について話してみる際には、死後にのこされた家族がおこなわなければならない手続きもあることを紹介し、その大変さを理解してもらうように促します。
兄弟姉妹と協力して終活を勧める
子どもが自分ひとりではなく、兄弟姉妹がいる場合には、全員で協力して親に終活をすすめるのもおすすめです。
ひとりから説明を受けるよりも、兄弟姉妹全員から説明されることで、親としては気持ちが動かされる場合もあるでしょう。
終活に関する話を間接的に聞いてみる
いきなりストレートに終活というワードを出されると抵抗を感じる方もいるでしょう。そこで、終活に関する話題を間接的に聞いてみるのもおすすめです。
「親世代が終活について話し合ったきっかけ」という質問では、「子どもが自分の将来について心配してくれる」が17.2%。最も多くの回答を集めた「自分の健康状態の悪化」(29.0%)や「身近な人の死」(21.6%)という回答に次いで高い割合を占めました。(出典:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部「シニアの終活・資産管理に関する親子比較調査(2022年11月)」)。
「自分の健康状態の悪化」や「身近な人の死」といったきっかけは、自分ではコントロールできないものですが、親の将来に関する話は自由に切り出すことができます。親がコミュニケーションを拒んでいなければ、親子のトークテーマとして終活の話を出してみるのもよいでしょう。
たとえば、お葬式に関する希望を聞きたい場合には、「おじいちゃんのお葬式はいつ、どこでおこなったか?」、「お願いする葬儀会社は決まっているのか?」という質問から広げていくのも一つの方法です。
また、お金に関する内容は、ふるさと納税やつみたてNISAなどの制度を活用し始めた、または検討していることを話題の切り口とする方法もあるでしょう。
お願いするだけでなく親子一緒に終活する
終活とひと口にいっても取り組むべきことは数多くあるため、親にとっては負担に感じるかもしれません。そのため、子どもから親に対してお願いするだけでなく、「一緒に協力しながら取り組んでいこう」という姿勢を見せることも大切です。
以下の記事でもくわしく解説しているため、こちらもぜひ参考にしてみてください。
親に聞いておくべきこと、確認しておくべきこと
親子で協力しながら終活に取り組む場合、どういったことを確認しておくべきなのでしょうか。「親世代が終活で不安に思うこと」という項目では、以下のような結果となっています。
- 「口座や金融資産の管理」:回答者全体の31.9%
「持ち物の整理」:30.0%
「葬儀やお墓の希望を整理:18.2%
「パソコンや携帯電話などのデータの整理」:16.5%
(出典:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部「シニアの終活・資産管理に関する親子比較調査(2022年11月)」)。
この結果から、とくに押さえておきたい重要なポイントを整理してみました。
資産(預金・不動産・有価証券・年金・保険)の状況
お葬式やお墓の希望
介護・医療の希望(延命治療の可否、臓器提供の意思、入居を希望する介護施設など)
相続に関すること(法定相続に沿う、または遺言書をのこすか)
契約しているサービス(インターネット、携帯電話、保険・互助会、サブスクリプションサービス)
処分すべきもの・残しておくもの
上記のように一覧でリスト化すると、チェックすべき項目は膨大で手間に感じてしまうかもしれません。ですが、死後にどのように引き継ぐのか、親子でしっかり話し合って段取りを決めておくことで、親は安心して老後を過ごすことができるでしょう。楽クラライフノートを活用することで効率的に整理できるほか、終活で必要な記録をクラウド上に保存し家族と共有しておくこともできます。
親の意思を大切に
終活は、終活をする本人が自分のためにおこなうことはもちろんですが、死後にのこされた人へ負担をかけないためという目的もあります。
子どもの立場からすれば、親に終活をしてもらうことでさまざまなトラブルの予防につながるため、早めに終活をしてほしいと思ってしまうものです。
しかし、終活はあくまで本人の意志でおこなうという前提があるため、子どもから親に対して無理強いをするのは厳禁です。あくまでも親本人の意思を大切にしてあげてください。
仮に、親が終活を始めてくれたとしても、決して義務感を負わせないような心遣いも必要です。
親本人が自発的に終活をおこなうようになれば、親の考え、財産、そして自分たち家族はどんな存在であるのかもより深く理解できるはずです。
(執筆編集:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部)
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