コラム

70代の平均貯蓄金額は?老後を守るお金の戦略

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この記事の内容

これまで、50代・60代の平均貯蓄に関する記事を掲載してきました。しかし、50代・60代は現役で働いている人も多く、現在の収入によっても貯蓄金額が今後増えていく可能性があります。

では、多くの人が仕事の第一線から退き、本格的に「シニア」と呼ばれるようになる世代の貯蓄状況はどのようなものなのでしょうか。この記事では、70代の平均貯蓄額についてくわしく解説します。

「2019年 国民生活基礎調査の概況」に見る70歳以上の平均貯蓄額

厚生労働省は毎年、世帯構成や財務状況、健康に関する状況を調査した「国民生活基礎調査の概況」を発表しています。

2022年5月時点で最新版である2019年(2020年は中止)の調査結果では、70歳以上の平均貯蓄額は1233.5万円となっています。ちなみに、住宅ローンや自動車ローンなども含めた平均借入額は107.5万円となっており、借入額を差し引いても実質1000万円以上の貯蓄額がある計算です。

70代ともなると、子どもはすでに家庭をもって独立し、なかには親に対してさまざまな援助をおこなっている世帯も少なくありません。住宅ローンなどもすでに払い終え、年金や貯蓄で生活費を賄っているケースが大半といえるでしょう。

それを裏付けるように、60代の平均貯蓄は1461.7万円であるのに対し、70代では200万円以上平均額が下がっています。年金が支給されているとはいえ、生活費のためにある程度貯蓄から取り崩していることがデータを見てもわかります。

70代でお金を「守る」ために必要なこと

「人生100年時代」ともよばれる現代において、この先の人生を全うしていくためには、70代からでも自分自身の資産を大切に守っていかなければなりません。言い換えれば「お金を守る」ことでもありますが、そのためにはどのような点に注意すべきなのでしょうか。

日々の生活でとくに気をつけたい3つのポイントを解説します。

家計収支は黒字を心がける

毎月の収入と支出を管理できていない場合には、まず簡単な家計簿をつけて収支を把握しておきましょう。年金や仕事の報酬などで毎月どの程度の収入があるのか、それに対して住居費・家賃や食費、光熱費、通信費、雑費などの支出がどれほどか、項目ごとに整理して記録します。

このとき、収支ができるだけ黒字になるよう心がけることが大切です。収入よりも支出が上回っていると、毎月貯蓄を切り崩して生活をおくらなければならず、資産が目減りしていきます。

万が一、病気やケガなどによる入院や、介護施設への入所など、さまざまな理由でまとまったお金が必要になったときに備え、できるだけ預貯金を切り崩すことなく生活をおくれるようにしましょう。

このためには固定費を節約することが重要です。たとえば、ライフスタイルにあった間取りや広さの部屋に引っ越す、スマートフォンのプランを見直す、保険内容を見直すといった方法が考えられます。

高リスクの投資を避ける

現在、株式投資や投資信託、不動産投資などの資産運用をしている場合には、運用方法を見直すのも一つの方法です。とくに株式や投資信託などには、高いリターンが見込める一方でハイリスクな銘柄も少なくありません。

安定的な収入が得られる現役世代であれば損失分をリカバリーすることもできますが、現役引退後もハイリスクな銘柄に投資し続けるのは安全とはいえません。

比較的リスクが低く安定的に運用できる国債に徐々に資産を移行するか、資産を現金化し預貯金へ回すなどの対策を講じておきましょう。

余暇があれば「小さな仕事」をしてみる

定年退職後は仕事から解放されゆっくりと人生をおくりたいと考えていても、しばらくすると社会との関わりをもちたいと考え、新たな仕事を始める方も少なくありません。もし、時間に余裕があり健康面や体力面で問題がなければ、自分のやりたい仕事に打ち込んでみるのもよいでしょう。

仕事を始めることで安定的な収入が得られ、経済的に豊かな生活をおくれるようになります。たとえば、各地域に設置されているシルバー人材センターに加入し、そこから紹介される仕事に取り組んでみたり、クラウドソーシングを活用し在宅ワークにチャレンジしてみるのもおすすめです。また、フリマアプリやオークションサイトでモノを売るといったビジネスを展開する方法もあります。

ただし、自身の健康面や体力的な問題もあるため、無理をすると身体を壊してしまうおそれもあります。はじめのうちは短時間で無理なく続けられる仕事からスタートし、慣れてきたら徐々に仕事量を増やしていくようにしましょう。

家計の黒字を維持して、ゆとりある余生を

かつて70代といえば、仕事を引退して悠々自適な生活をおくる方が大半でしたが、現在は定年退職後もさまざまな形で仕事に従事しているケースは珍しくありません。

しかし、現役世代に比べると体力が低下していることは事実であり、シニアになってからフルタイムのような仕事でお金をつくろうとしても、無理をして身体を壊してしまう可能性があります。

また、ハイリスクな投資に失敗した場合、その分を取り戻すのも困難です。

よって、シニアになってからのお金の戦略は、いかに生活を見直し手持ちの財産を守っていくかが重要といえるでしょう。

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(執筆編集:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部 情報は2022年6月24日時点のものです。)

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この記事を監修した人
中山 弘恵

ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級FP技能士、住宅ローンアドバイザー、定年力アドバイザー、相続手続カウンセラー。

年間150回を超えるセミナー・研修、年間80回を超える個別相談、生活に関わるお金や制度をテーマにした執筆業務に従事。「わかりやすく丁寧なセミナー」「安心しながら気軽に話せる相談相手」「ストレスなく読み進められるわかりやすい文章」として定評がある。

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