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アクティブシニアとは?仕事に趣味に活発な21世紀のシニア像
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この記事の内容
この記事をおすすめする人 間もなく60歳になる方や60歳を超えたばかりの方 この記事のポイント
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「シニア」「高齢者」のイメージは、20年前や30年前といまとではまったくちがう、というのは読者のみなさんも強く実感されていることではないでしょうか。戦後の日本は寿命がどんどんと伸びたため、60歳や70歳という年齢であると「まだまだ若さのある世代」と見なされることすらあります。
このように、シニア世代となっても仕事や趣味に精力的な取り組みをする人は「アクティブシニア」と呼ばれます。
すでに一般的に使われるようになった言葉ですが、あらためてこの記事でアクティブシニアとはどんな意味があり、どんな人なのか確認してみましょう。
アクティブシニアとは
アクティブシニアとは、具体的にどんな人を指すのでしょうか?
財団法人日本総合研究所がまとめた報告書によると、「高齢者を含むが、年齢は問わない。心身の健康状態等も限定しない」とされています。ただ、一般的にはシニアになっても仕事やアクティビティにはつらつと取り組む人をイメージする場合もあるでしょう。よって、アクティブシニアに明確な定義づけをするのは難しいとも考えられます。
マーケティングの世界でのアクティブシニア像
ただし、マーケティングの世界ではシニアを次の4つのタイプ分けをしており、その類型の一つとしてアクティブシニアも挙げられています。
アクティブシニア | 仕事や趣味に意欲的。行動的、金銭的に余裕があり消費も活発。 |
ケアシニア | 医療面でケアが必要なため、行動が限られる。 |
ギャップシニア | ケアシニアほどのケアは必要ないが、自立した生活に不安がある。年金が経済面での基盤となっている。 |
ディフェンシブシニア | 健康だが、収入を年金に頼っている。 |
アクティブシニアの実像
アクティブシニアについて、より深く探っていきましょう。次のような6つの傾向が、アクティブシニアには見られます。
仕事や趣味に精力的
繰り返しになりますが、一般的にイメージされるアクティブシニアは元気、はつらつとした印象があると思います。それはまちがいではなく、実際のアクティブシニアも仕事に趣味(遊び)に全力を投じています。マーケティングの世界でのアクティブシニア像で触れたとおり、アクティブシニアは経済的余裕もあるため、趣味にも惜しみなくお金をかけます。
活発な消費行動
経済的に余裕のあるアクティブシニアは、消費行動も旺盛です。
ネオマーケティングという企業がおこなった調査によると、シニアが楽しみにしていることとして上位から順に「旅行」「運動・スポーツ」「買いもの」という結果となりました。これはアクティブシニアに限った調査ではありませんが、アクティブシニアに位置づけられる人は旅行や運動、買いものに相応のお金を費やしていると考えられます。
それを裏づけるデータが、広告代理店の博報堂がコロナ禍についてアクティブシニアをターゲットにおこなった調査です。アクティブシニアが新型コロナウイルス収束後にしたいことという問いにトップに挙がった回答は、国内旅行でした。やはり、アクティブシニアは旅行をはじめとしたアクティビティにお金を費やしているようです。なお、同調査の2位は友人・仲間に会う、3位は外食でした。
ITへの理解がある
本稿執筆の2022年時点で、前期高齢者と呼ばれる65〜74歳の人は1948〜1957年生まれです。インターネット、ITが世間一般に普及するきっかけとなったWindows95の発売時、これらの人々は38〜47歳であり、ミドル世代として社会で活躍していた人となります。
もちろん、すべての人がITに強いというわけではありませんが、ここまで述べてきたようにアクティブシニアは旅行や買いものなどで活発な行動をする人々なので、そのための情報収集にITも存分に活用していると考えられるでしょう。
自分らしさを大切にする
いかに経済的余裕があるとはいえ、アクティブシニアは浪費をしているわけではありません。アクティブシニアは自分の価値観、自分らしさを大切にして、消費をしています。流行ばかりにとらわれることなく、あるいは老いというものにとらわれることなく、生活しています。
健康にも気をつけている
健康でなければアクティブに生きることはできません。アクティブシニアは、健康にも注意した暮らしをしています。ここまでアクティブシニアがお金を惜しまないことを述べてきましたが、食事や運動といった健康にも投資をし、活動的な暮らしを維持できるよう心がけています。
子どもの世話になることを嫌がる
アクティブシニアの思考として、「生涯現役」「いつまでも若々しく」というものがあり、そのために「まだ子どもの世話にはなりたくない」と考えることが少なくありません。また、前述のようにマーケティング上のアクティブシニアの定義としては金銭的な余裕があるため、経済面でも子どもに頼らずに暮らします。
これで今日からあなたもアクティブシニア
ここまでの解説はもちろんのこと、時折、メディアなどで取り上げられるアクティブシニア像に憧れる方もいると思います。そこで、アクティブシニアに一歩近づくための習慣や振る舞いを5つ挙げます。
1.仕事を続けてみる
アクティブシニアはお金のためだけでなく、自分が楽しんだり年を重ねても成長を続けたりするために仕事をする傾向が見られます。一度、仕事は引退したもののまだまだ身体は動くという人は、再び仕事に就いてみてはいかがでしょうか。また、すでに仕事を続けている人も、若いころの気持ちを思い出して仕事をする、活躍する喜びを意識しながら日々の業務に励んでみるのもよいと思います。
2.趣味をもつ
趣味は、アクティブシニアに限らずともシニアにとって不可欠です。趣味があることによって、毎日の生活が充実し、老化の予防にもなります。ぜひ、経済面や健康面で無理のない範囲での趣味を見つけてくださいね。
3.流行に目を向けてみる
年齢を重ねると、「もう自分のような年寄りは、若い人たちの流行りがわからなくて」と感じる方もいるのではないでしょうか。
しかし、流行に目を向けることで、時代の動きにも敏感なアクティブシニアになれるはずです。何も、若い人たちがやっていること、楽しんでいることをおなじようにする必要はありません。流行といっても、人気の飲食店や人気のコンビニスイーツなどというように、老若男女だれでも楽しめるものも存在します。こうした流行がどんなものか試してみるくらいの気持ちで触れてみてはいかがでしょうか。
4.おしゃれをしてみる
すこし前に「ちょい悪オヤジ」という言葉が流行ったように、アクティブシニアはおしゃれも楽しんでいます。こうした言葉は雑誌から生まれましたが、やはりファッション誌を参考にちょっとおしゃれをしてみるのもよいでしょう。また、お金をかけなくても最近は人気のスタイリストやメイクアップアーティストがInstagramなどのSNSでコーディネート、メイクの写真を発信しています。また、大人向けのSNSである趣味人(シュミート)倶楽部にも、美容に関するコミュニティがあります。もちろん、これらを目にするのは無料です。SNSもきっと参考になるでしょう。
5.外へ出かける
外へ出かけるのは、アクティブシニアとして見られるだけでなく、健康維持にも効果があります。遠出するばかりが外出ではありません。近所を散歩するだけでも、咲いている花や飛んでいる鳥を見、風を感じることで、季節を味わえるでしょう。
無理せずアクティブシニアになってみよう
いつまでも格好よく、活動的な人物はだれもが憧れると思います。
ただ、アクティブシニアの実像で触れたように、アクティブシニアは自分らしさも大切にします。また、マーケティング上のアクティブシニアの定義として「経済的な余裕」がありましたが、たとえそんな余裕がなくてもお金や道具を使わず運動するなど工夫次第でアクティブシニアに近づけるでしょう。
等身大の自分からかけ離れてまでアクティブシニアを目指すのではなく、無理のない範囲で、自分が大切にしたいと思うものを大切にしながらシニアライフを過ごせるとよいですね。
(執筆編集:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部)
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