シニアにも若者にも人気!ビギナーが知っておきたい「登山」のイロハ

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近年、老若男女問わず、登山、山登りを好む人が増えてきています。JTBが2016年に「過去5年以内に登山、トレッキング、ハイキングをしたことがありますか」と調査したところ、60代の25.4%が「ある」と答えています。これは2014年の前回調査より3.4ポイント高い数字です。

登山では安全面にさえ気をつければ自然を満喫でき、また登りきったときの達成感を味わえます。この記事では、登山に馴染みのない人向けに、登山で必要な準備やおすすめの山を紹介します。

なぜ人は山に登るのか?

大王製紙は2016年、登山経験のある50歳以上の男女300名を対象として「『シニア世代の登山』に関する意識・実態調査」を行いました。この中で、シニア登山がおすすめできる理由(複数回答)として、「山の景色に癒やされるから」(87%)「美しい空気が味わえるから」(78%)「体力がつくから」(54%)「気持ちが若返るから」(42%)「気持ちが落ち着くから」(32%)という結果が得られています。日常生活の中では味わえない大自然を満喫できると考える人が非常に多いほか、登山をすることによって体力がついたり、精神的な安定につながったりする健康面での効果を挙げる人も多いのがわかります。

このほか、夫婦や友達と一緒に登れば一体感や絆が生まれるのはもちろん、登山中に行き交う人との出会いや交流など、人間関係にポジティブな変化をもたらしてくれることも登山の魅力といえるでしょう。

山を登るための準備

さまざまなメリットのある登山ですが、万全の準備をしておかないと命の危険が脅かされるケースもあります。初めて登山に挑戦する場合、どのようなものを準備しておけばよいのでしょうか。

服装

登山において、服装選びは極めて重要なポイントです。初心者で標高の低い山を登る場合は、動きやすさを重視したスポーツウェアなどでも十分ですが、中級者以上で標高の高い山に挑戦する場合は登山用のウェアを揃えておきましょう。

靴は一般的なスニーカーではなく、登山用のものを購入するのがおすすめです。砂利道や大きな岩が点在する悪路を歩く場合、専用に設計された登山靴やトレッキングシューズのほうが安全で疲労も感じにくいためです。

ザック

ザックとは登山用リュックのことを指します。標高の高い山で着替えや予備の上着など荷物が多くなればなるほど大きなザックが必要ですが、一般的な日帰りの登山であれば30L前後のものがおすすめです。

帽子

標高の高い山ほど紫外線が強くなるため、熱中症対策や日焼け対策として帽子は必需品といえるでしょう。

水と食料

水と食料は十分確保しておきましょう。汗をかくと普段以上に水分補給の量が増えるため、水はできるだけ多めに持っていくのがおすすめです。また食料は、手軽に持ち運びができ、エネルギーが素早く補給できるチョコレートなどがよいでしょう。

スマートフォン

スマートフォンがあればきれいな景色を撮影できるだけでなく、地図アプリやコンパスといった登山に役立つアプリが豊富に揃っており、万が一のときでも安心です。

地図・コンパス

スマートフォンのバッテリーが切れてしまった場合や、圏外で通信できない場合などに備え、念のため紙に印刷された地図とコンパスも持参しましょう。

熊よけの鈴

山の中ではさまざまな野生の動物に遭遇することがあります。熊に襲われるリスクを軽減するためにも、熊よけの鈴はつねに身につけておきましょう。

着替え

標高の低い山であっても平地とは異なり、天候が急変することも少なくありません。突然の雨や雹(ひょう)、雪などにも対応できるよう上着や着替えの準備は必須です。また夏の登山は汗をかきますから、Tシャツなどの替えがあれば帰路も快適に過ごすことができます。

身を守るための備え

初心者が登山に挑戦するときには、まずは安全を第一に自分自身の身を守ることを最優先に考えなければなりません。ひと口に登山といっても、登山道が整備された山もあれば、足場の悪い急斜面が続く難関の山も存在します。必ずしも標高が低いから難易度は低いとはいえず、登山ルートによっては難易度が全く異なる場合もあるのです。そのため、まずは自分自身の体力や経験にあわせて、登る山と最適な登山ルートを選択することが重要といえるでしょう。

挑戦する山を決めたら、登山計画書を作成します。登山計画書とは、登山の日程や予定コース、本人およびグループメンバーの情報などを記載したもので、主に所轄の警察署や交番、登山口の専用ポストに書類を提出します。あらかじめ登山計画書が提出されていれば、万が一のときでも捜索活動がスムーズに進み、救助隊が素早く現地まで向かうことができます。

そして、登山初心者にとってもっとも重要なポイントが、決して無理をしないことです。少しでも喉が乾いたらこまめに水分をとり、定期的に休憩時間も確保し食料でエネルギーを補給しましょう。また途中で怪我をしたときや、体力的にこれ以上の登山は危険だと感じた場合は、決して無理をせず途中で引き返すことも重要です。

登山初心者におすすめの山

登山初心者の場合、そもそも難易度の低い山はどこにあるのか分からないという方も多いことでしょう。そこで、初めての登山にもおすすめの山をいくつか紹介します。

高尾山

高尾山は、東京都八王子市にある、標高599mの山です。東京都心から近くアクセスがしやすいこともあり、秋になると紅葉狩りを楽しむ多くの観光客が訪れます。複数の登山ルートが整備されており、途中の高尾山駅まではケーブルカーで向かうことも可能。トイレや休憩スポットも充実しているため、まずは登山の雰囲気を味わってみたい初心者の方に最適です。

筑波山

筑波山は、茨城県つくば市にある、標高877mの山です。高尾山に並び、関東地方を代表する観光名所としても知られています。男体山側から登るコースと女体山側から登るコースがそれぞれ複数存在し、途中までロープウェイも整備されているため、登山初心者にとっても登りやすい山といえるでしょう。

六甲山

六甲山は、兵庫県神戸市にある、標高931mの山です。関西地方を代表する観光スポットとしても知られており、山の麓には神戸市の市街地が広がっているためアクセスが良く、多くの登山客が訪れます。こちらも高尾山や筑波山と同様、ロープウェイが整備されているため、体力にあわせてさまざまな登山ルートが選択できます。

ポンポン山

ポンポン山は、大阪府高槻市と京都府京都市にまたがる、標高679mの山です。高槻市側と京都市側それぞれからスタートする登山ルートが整備されており、登山口まではバスでのアクセスも可能です。いずれの登山ルートも一本道が続き、標高も比較的低く登りやすいため、登山初心者にとっては最適な山といえるでしょう。

鳳来寺山

鳳来寺山は、愛知県新城市にある、標高695mの山です。その名の通り、登山道の中腹には鳳来寺というお寺があり、境内には樹齢800年、樹高60mの名木「傘杉」があります。鳳来寺までは車でのアクセスも可能で、トイレも完備されているため登山初心者にも優しい山といえます。

猿投山

猿投山は、愛知県豊田市と瀬戸市をまたぐ位置にある、標高629mの山です。登山ルート上には複数の休憩スポットやトイレが設置されているほか、広沢大滝やトロミル水車、御船石など観光名所も多数点在しています。登山コースの距離は10kmを超えますが、全体的に道路は整備されており歩きやすい道といえるでしょう。

しっかりと準備をして、登山を楽しもう

登山においてもっとも重要なのは準備です。自身の体力を考慮しながら登る山や登山ルートを決め、当日の持ち物や装備品など必要なものは忘れずに用意しておきましょう。

また、山に登るための体力づくりも日頃から心がけておくことが重要です。標高の低い山であっても、徒歩で移動する以上はある程度の体力は不可欠です。

初心者のうちは難易度の低い山から挑戦し、徐々にレベルアップを図っていけば、今まで見たことのない絶景にめぐりあえ、大きな達成感を得られることでしょう。


(執筆編集:NTTファイナンス ライフノート編集部 情報は2021年7月7日時点のものです。)

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