コラム

オンライン診療とは?利用方法とメリット・デメリット

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この記事の内容

この記事を監修した人
加藤浩晃

医師。専門は遠隔医療、AI、IoTなどデジタルヘルス。 眼科専門医として1500件以上の手術を執刀、 手術器具や遠隔医療サービスを開発。その後、 厚生労働省に入省し医療制度改革に取り組む。 アイリス株式会社共同創業者・取締役副社長。 厚生労働省ベンチャー支援(MEDISO)アドバイザー、 経済産業省Healthcare Innovation Hubアドバイザー、日本遠隔医療学会の分科会長や6つの大学で 非常勤講師などを務める。著書は『医療4.0』(日経BP社) など40冊以上。

この記事をおすすめする人

高頻度での通院に辛さを感じている方


この記事のポイント

  • オンライン診療には、通院する手間が削減され、病院内での待ち時間もないというメリットがある
  • オンライン診療には、触診や視診が必要な診療に不向きというデメリットがある
  • オンライン診療で薬が処方される場合は、薬剤師の服薬指導の後に配送される


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読者のみなさんのなかには、病院に行くのがほぼ毎日、あるいは週に1回以上という方もいるのではないでしょうか。そんな方に知っていただきたいのが、病院やクリニックへ行かなくても自宅で医師による診療を受けられる「オンライン診療」です。

実際にオンライン診療を利用している人はまだ少ないですが、2018年に厚生労働省がオンライン診療に関する指針を出したことと、コロナ禍による特例によって徐々に認知されはじめています。この記事では、オンライン診療はどうすれば受けられるのか、診療の流れについてご紹介します。

オンライン診療とは

オンライン診療とは、スマートフォンやタブレット、パソコンなどのビデオ通話機能を用いて、病院やクリニックへ行かなくても医師の診察が受けられる医療手段です。2018年に厚生労働省が「オンライン診療の適切な実施に関する指針」を策定したことと、2020年の新型コロナウイルスの流行によって、部分的ではあるものの初診からオンライン診療ができるようになり、徐々に広がりを見せています。

オンライン診療のメリット・デメリット

オンライン診療にはさまざまな面でメリットが期待できる一方で、デメリットとして懸念されるポイントも存在します。オンライン診療のメリット・デメリットについてくわしく解説します。

オンライン診療のメリット

オンライン診療の最大のメリットは、患者本人が通院する手間や時間が削減され、病院内での待ち時間もないことです。とくにシニアの方のなかには、電車やバスを乗り継いで通院している方も多く、病院に行くだけで体力を消耗してしまいます。しかし、オンライン診療であれば自宅にいながら診察を受けることができ、時間の有効活用につながります。

また、病院内で新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症にかかるリスクを大幅に低減できることもオンライン診療のメリットといえるでしょう。

オンライン診療のデメリット

オンライン診療は従来の対面診療とは異なり、物理的に医師が患者に触れることができないため、触診が必要となる診療には不向きといえます。また、普段、診察でおこなわれる聴診もできません。さらにカメラ越しに映像を映した場合に、光の反射具合や照明の当たり具合によっては患部の様子を正確に把握することもできないため、視診にも不向きな診療方法といえるでしょう。

そのため、これまで病院内で対応してきたすべての診療がオンライン診療に移行できるとは限らず、対応できる患者は限られる可能性が高いのです。

オンライン診療の流れ

新型コロナウイルスの影響もあり、オンライン診療に注目が集まっていますが、実際に現在通院している方がオンライン診療を受けたいと希望した場合、どのような流れで受診することになるでしょうか。一連の流れについて解説します。

かかりつけ医がオンライン診療をおこなっているか確認

オンライン診療はすべての医療機関が対応しているものではありません。そのため、まずは現在通院している医療機関がオンライン診療に対応しているかを確認する必要があります。

厚生労働省のWEBサイトでは、オンライン診療に対応している医療機関のリストが公開されています。もし、現在は通院しておらず、かかりつけ医がいない場合には、下記のリストからオンライン診療で受診可能な医療機関を探してみましょう。

ただし、オンライン診療に対応している医療機関であっても、症状によってはオンライン診療ではなく病院へ来院するよう促される場合があります。そのような場合には、医師の指示に従い通院するようにしましょう。
(参照:厚生労働省「対応医療機関リスト」) 

予約する

医療機関および医師がオンライン診療でに対応できると判断した場合、診療日時の予約をおこないます。予約方法は医療機関によっても異なるため、事前に電話やホームページなどで確認しておきましょう。また、予約の時点で支払い方法や支払いのタイミングなどについても確認が必要です。

診療を受ける

予約が完了し、受診開始の時間になったら、医療機関が指定するアプリなどを起動してビデオ通信を開始します。

受診当日になってから「アプリの起動方法が分からない」「ネットワークに接続できない」といったトラブルが発生しないよう、事前に操作方法や設定は確認しておきましょう。

診療終了後

オンライン診療に対応できたとしても、診察の結果、医療機関へ来院するよう医師から指示を受ける場合もあります。そのような場合には、必ず指示に従い早めに受診するようにしましょう。

ちなみに、診療後に薬の処方を受けた場合には、調剤薬局に対してオンライン診療を受けた旨を連絡します。薬剤師からオンラインもしくは電話で服薬指導を受けたあと、薬が配送される流れとなります。

オンラインと対面、両方の長所をいかして健康を維持しよう

オンライン診療は、指定のアプリをスマホやタブレットにインストールすれば簡単に受診ができます。また、交通費がかからないことにより、結果的に金銭的な負担軽減となる場合もあります。

ただし、触診や検査機器を使った医療を受けられるわけではないため、オンライン診療では対応できないこともあります。オンライン診療と対面診療、双方のメリットやデメリットを理解したうえで、最適な診療方法について医師と話しあってみましょう。


(執筆編集:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部)

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