コラム

【自分史 連載③】自分史作成プランをつくる

この記事の内容

自分史の作成にあたってはプランを立てます。6W2Hで考えてみましょう。

①    Why なぜ自分史をつくるのか

自分の生きた時代のことを伝えたい、故人への思いを綴りたい、家族の歴史を整理して残したい、自分自身の振り返りのために書きたい、親の自分史を親にプレゼントしたい、金婚式の日の感謝をこめて相手に渡したい……と自分史をつくる理由はさまざまです。自分史はだれかに頼まれてつくるものではなく、自分の中から湧き出る気持ちでつくるものなので、「このことだけは」という「想い」が大きな原動力となります。「つくりたい」と思ったその気持ちを、忘れないようにしましょう。 

②    What どんな形にしたいのか

最近ではいろいろな形の自分史がつくられるようになってきました。写真を中心にしたアルバム形式や、みんなで見て楽しむ映像形式、写真や記事風原稿で構成された雑誌スタイル、文字中心の冊子や本形式など、種類も豊富です。目的にあわせて選びましょう。

 ③    Whom だれに読んでもらうのか

読んでもらう相手はだれでしょう。子どもや孫、甥や姪、友達、趣味仲間という方もいれば、だれとはいえないという方もいます。まだ見ぬだれかのために、それもまたあってよいのです。漠然とであれだれかのために、と意識することが自分史づくりを進めていくうえでの推進力になります。

④    When いつまでにつくるのか

夫婦の記念日までに、一周忌までに、傘寿までに、とはっきりとした予定があるときは、それに間にあうようスケジュールを組みましょう。ゆっくりと、時間をかけて楽しみながらつくる自分史もあります。そのような場合であっても、だいたい何歳ぐらいまでには完成させよう、と決めておきましょう。どなたであれ永遠に生きることができる人はいないので。

⑤    Who だれが書くのか

自分で書くのか、だれかに書いてもらうのかを決めましょう。忙しくて時間が取れないという人や、書くよりも話すほうが好きという方は、聞き書きをしてくれるライターに任せるとよいでしょう。

⑥    Where どこで作業をするのか

自分で書くときはどの場所で書くのかを決め、資料の置き場所などを確保します。聞き書きで書いてもらうときは、落ち着いて話せる場をライターと相談して決めます。 

⑦    How to どのような方法でつくるのか

自分史づくりは原稿を書いて終わりではありません。本にする場合でいえば、原稿を編集したり、割付デザインをしたり、印刷会社に印刷を依頼する行程があります。どこまで自分でおこない、どこからだれに何を依頼するのかを決めることで、早い段階からサポートを受けられるよさがあります。

⑧    How much 費用はいくらかけるのか

自分で書いた原稿を自分で編集し、プリントアウトしたものを、ホチキスで止めただけのリポート形式や手作りの冊子であれば費用はほとんどかからず、自分の労力だけで仕上がります。ただ手作りのリポート形式や冊子形式は耐久性がなく、長く保存するには不向きです。また、ほかの資料と取り紛れやすいので受け取った側も保管に困るという声をよく聞きます。次の世代に役立ててもらいたい、書棚に並べて保管できるものとしてお渡ししたい、ということであれば一定の厚みのある本の自分史にすることをおすすめします。家族や友人など身近な人たちに配るのであれば、50~100部程度で十分という人が多いようです。原稿があるのであれば100万円前後から、ライターに書いてもらうところから依頼するのであれば150万~200万円前後を一つの目安とするとよいでしょう。

 

一般社団法人自分史活用推進協議会 代表理事

河野初江

想いをつなぐ自分史づくり➡らしくラボ https://rashiku-lab.com/


(執筆:一般社団法人自分史活用推進協議会代表理事 河野初江 編集:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部 情報は2021年8月27日時点のものです。)

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この記事を監修した人
河野初江

一般社団法人自分史活用推進協議会代表理事

岡山市生まれ。東京女子大学文理学部(史学科)卒。株式会社リクルート入社。リクルートの顔『月刊リクルート』編集長を務めたのち独立。コンサルタント会社を経て、編集工房オフィス河野を設立。広報誌の編集実績は2万ページ以上に及ぶ。人物の魅力を引き出す本作りを得意とし、リクルートの創業者である江副浩正氏ほか、多数の自叙伝、自分史を手がける。2017年より現職。著書に『熱中できるものを探す』(日本経済新聞社)。

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