コラム

家事に全然手が回らない……そんなシニアをサポートする「家事代行サービス」とは

この記事の内容

シニア世代になってくるとからだが思うように動かず、家の掃除をすることが難しくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。とくに電球や高いところの掃除などは、もし脚立から落ちて怪我したらと考えると怖くなってしまうと思います。

こうした家事がどうしてもできないというときや家事の時間を少なくしてその分ほかのことがしたいといった場合には「家事代行サービス」を利用する手段があります。この記事では家事代行サービスが具体的にどんなことをしてくれるのか、どうすれば利用できるのかを解説します。

家事代行とは


家事代行では、掃除や料理、買い物だけでなく、洗濯物やアイロンがけ等の家事全般を専門スタッフが代行してくれます。専門スタッフは家事に必要な知識を研修で身につけているため、安心して任せることができます。

日々の家事以外にも、荷物の受取りや庭のお手入れ、引越しの手伝いなど、顧客のニーズに合わせたサービスを展開している会社もあります。またシニアの話し相手になってくれるサービスもあります。子どもと離れて暮らしている人などにはおすすめのサービスです。

家事代行と家政婦の違い

家政婦も家事代行と似たサービスですが、家政婦の場合は家政婦紹介所から紹介を受け“家政婦個人と契約“を行います。しかし家事代行の場合はサービスを受けるために“企業と契約”するので、「派遣された人と相性がよくない」「家事のやり方に不満がある」といった場合でも、比較的容易に担当の人を交代してもらうことができます。

家政婦は個人との契約なので、トラブルが起きた際は当人同士でやり取りをする必要があることや、家政婦がやめてしまった場合に新しい家政婦を探すまでに手間がかかるというデメリットがありますが、特定の人に継続して来てもらえ、また長期間利用する場合は料金が安いといった点はメリットといえます。

家事代行のメリット・デメリット

家事代行は、からだが思うように動かなくなってきた人や、仕事もしていて家事に割ける時間が少ない人におすすめのサービスです。ここからは、家事代行を依頼することによるメリットとデメリットをお伝えします。

家事代行のメリット

まずはメリットからお伝えします。

トラブルが起きた際は会社が仲介してくれる

家事代行は家政婦と違い、個人ではなく会社と契約を行います。そのため家事代行サービスの利用中に起きた事故やトラブルについては会社を仲介して解決することになります。

研修を受けた専門のスタッフが掃除をしてくれる

家事代行スタッフは企業がしっかりと研修を行なっているので、思ったようなサービスが受けられなかったという不満が少ないこともメリットの一つです。サービスを始める前にその日実施する作業内容を確認してくれる企業がほとんどですので、安心して作業をお願いできます。

面談でサービス内容を決められる

日々の家事だけでなく、買い物をお願いしたり庭のお手入れをお願いしたりすることが可能です。またシニア世代に特化したサービスが用意されている企業もあり、「高い場所を掃除してほしい」「話し相手になってほしい」といったお願いもできます。

離れて住んでいるのでなかなか会えないご家族がいると、親が元気に生活しているか気になるものです。定期的に親の身のまわりの世話をしてくれる人がいれば、普段生活している際の様子を教えてくれるので、心配事が一つ減らせますね。

家事代行のデメリット

一方でデメリットもあります。注意しておきたいことを順番にお伝えします。 

物損事故により大切な家財が壊れてしまう可能性がある

専門のスタッフといえども人間ですから、作業中に誤って食器を割ってしまったり、家具に傷をつけてしまう可能性があります。

費用を補償できるものについては、損害保険に加入している会社が多いことから補償を受けられる場合もありますが、思い出の品が壊れてしまえば直せません。自分の家に慣れていないスタッフが来るということを意識したうえで、大切なものはきちんと保管しておくか、その場所に近づかないように指示をするのが必要です。

盗難のリスクがある

これは家事代行に限ったことではありませんが、自分の目が届かないところでスタッフが作業をしている場合に、盗難が起きる可能性はゼロではありません。

盗難への対策として、貴重品を金庫に保管しておくことが挙げられますが、従業員に対するセキュリティー制度が充実している会社を選べば盗難へのリスクを最小限におさえられます。先述した損害保険への加入のほかに、「信頼できるスタッフを指名できる」ことや「事前に身元保証がされている」ことなど、家事代行を依頼する際は事前に確認しておきたいところです。

料金の相場

サービス内容や利用時間により各社用意している料金プランは異なりますが、初回のお試しプランについては2時間6000円前後(5000円〜8000円)が相場です。契約締結後の料金は、スポット利用だと1時間あたり5000円程度、定期契約だと1時間あたり4000円程度が相場となっています。ただし利用料金以外にもスタッフの交通費や指名料、鍵を渡す場合は鍵預かり代など、諸費用が必要になります。

ここからは具体的にいくら必要になるのか、「ベアーズ」「ニチイライフ」「東急ベル」の料金プランをご紹介します。1時間あたりの相場は前述したとおりですが、事業者によって1月の最低利用回数など契約の形態が異なり合計金額が変わってきますので、ぜひ比べてみてください。なお、以下の3社はあくまでも参考として記すものであり、最新の情報は各社のウェブサイト等をご覧ください。

ベアーズ

ベアーズの場合は現役世代とシニア世代でプランが分かれています。 

高齢者支援の定期プランだと、短時間コース(1時間から利用可能)が用意されています。定期契約を結ばないスポット利用ですと、1時間のみ利用のコースがあり、7150円と交通費917円で8067円が最低利用料金となります。

定期利用(月2回以上)のプランを契約した場合は、月2回1時間以上2時間未満で利用するコースが最低利用料金となり、仮に1時間の利用だとすると1時間6050円と交通費917円をあわせて6967円が月に2回で1万3934円となります。ただし利用時間に応じてお願いできるサービスが異なるので、利用する前にどこまでお願いしたいかをしっかりと伝えることが大切です。

依頼パターン

1時間あたりの料金

初回お試し利用

3300円~

スポット利用(1時間)

7150円~

スポット利用(2時間)

4400円~

【月2回~】1時間以上2時間未満

6050円~13934円

【月2回~】2時間以上3時間未満

4290円~18994円

【月2回~】3時間以上

3630円~

※アクティブシニアサポートプラン

ニチイライフ

ニチイライフが提供する家事代行サービス「お手伝いサービス」「シニアお手伝いサービス」は、エリアによって料金が異なります。はじめての人向けに用意されている「トライアルプラン」については2時間5500円で利用することができます。

ほかのプランは先述したとおりエリアによって料金が異なりますが、もっとも高いエリアの定期利用(週1回以上の利用)と仮定すると、スポット利用の場合は1回6490円と諸費用で利用可能で、定期契約の場合は1時間あたり3960円と諸費用で利用することができるので、月額1万5840円と諸費用で利用を開始することができます。

依頼パターン

1時間あたりの料金

初回お試し利用

2750円~

スポット利用(1時間以上)

6490円~

【月4回~】1時間以上

3960円~

※東京都在住の方を想定(Sプラン)

東急ベル

東急ベルの場合は「共働きサポート」と「高齢者サポート」のようにライフスタイルにあわせたプランが用意されています。料金は現役世代、シニア世代とで変わることはありません。

家事代行を利用する場合の最低利用料金は週1回の利用(1回2時間)で交通費920円とあわせると1回あたりの金額は8620円で利用できます。ただしこちらも利用回数に制約があるので、月に4回利用すると仮定した場合、実際の利用料金は3万4480円になります。

依頼パターン

1時間あたりの料金

初回お試し利用

8000円~

スポット利用(2時間以上)

5500円~

【月1回】2時間以上

4950円~

【隔週回】2時間以上

4400円~

【週1回以上】2時間以上

3850円~

家事代行利用の流れ

家事代行の利用を始める際の流れは各社ともほとんどおなじで、次のような流れとなっています。

  1. 電話やWEBで問い合わせ、相談・見積もりをしてもらう。

  2. 相談・見積もりの結果、正式にお願いしたいとなったら申込み。

  3. 指定した日にスタッフが家を訪問し、サービスをおこなう。

問い合わせの際は気になることを相談したうえで、「どこまで代行してほしいか」を伝えるのが大切です。

まとめ

家事代行は決して安い料金ではありませんが、その分、質が高く目の行き届いたサービスをしてくれます。また各社でお試しプランとして、スポット利用が用意されていることもあります。そのため、家のなかでの困りごとがあったら、まずはスポット利用でお試しするという方法もあります。

ここで紹介したほかにも、家事代行をおこなう事業者はさまざまなエリアで存在しますので、ご自身がお住まいの場所ではどんな会社がサービス提供をしているか、調べてみてはいかがでしょうか。自分に最適な事業者やサービスを探し、必要に応じて賢く利用しましょう。


(執筆編集:NTTファイナンス ライフノート編集部 情報は2021年6月14日時点のものです。)

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