コラム

ご先祖様がわかるかも……?家系を調べ家系図を作る方法

この記事の内容

歴史に関する本やテレビ番組を見ていると、「自分のご先祖様はどんな人なんだろう?」と思うことはありませんか。自分の家系を調べるという作業は手間と時間がかかりますが、その分、おなじ血が流れる先祖がわかったときはロマンや喜びを感じるものです。今回は、家系の調べ方、家系図の作り方を解説します。ぜひ自分の家族のつながりを記録してくださいね。 

家系を調べる方法1 戸籍

家系を調べるためのもっとも基本的な方法は、戸籍を確認する方法です。相続の際に必要となる戸籍は、数通を集めればよいだけなので、あまり大変な作業ではありませんが、家系図を作る場合はそうではありません。自分の祖先をできる限りさかのぼる必要があるので、最寄りの役所はもちろんのこと、必要であれば全国各地の戸籍も請求するケースも出てきます。

自分の本籍を把握する

まず必要な作業は自分の本籍地を把握することです。自分の本籍地が分からないと、戸籍を取ることができないからです。多くの場合は自分の現住所か実家が本籍地になっていますが、まれに全くちがう場所が本籍地になっている場合があるので、本籍地がわからないならば自分の住民票を確認するといいでしょう(この場合、住民票申請の際に本籍地の記載を請求します)。なお結婚などでもともとの本籍から変わった場合は、最初に入っていた戸籍を調べます。

戸籍謄本を請求する

自分の本籍地がわかったら、実際に戸籍を取り寄せてみましょう。本籍地が近い場合は窓口へ行けばよいですが、遠方の場合は戸籍を郵送で請求することも可能です。

郵送で請求する場合は「戸籍謄本等郵送請求書」に必要事項を記入のうえ、

●      戸籍謄本等郵送請求書

●      定額小為替(手数料は戸籍の種類により異なる)

●      身分証のコピー

●      返信用封筒

●      返信用切手

●      祖先との関係が証明できる戸籍等(必要があれば)

を同封して本籍地のある役所へ送付すれば、1週間〜10日ほどで返送してくれます。戸籍謄本を請求する際にわからないことがあれば、請求先の役所へ電話すれば戸籍の取り寄せにあたり必要な書類を教えてくれます。

戸籍謄本の内容から家系をたどるを読む

自分の本籍を把握し戸籍謄本を請求する方法がわかれば、あとは自分より上の世代の人たちの戸籍をたどる作業を繰り返すことになります。戸籍謄本の保存期間は80年と定められていますが、市区町村によっては廃棄されていない場合もあるので、可能な限り請求してみましょう。なおもっとも古い戸籍が1886(明治19)年のものなので、情報が記載されていれば江戸時代末期に生まれた人まで遡ることができます。

聞き込み調査をする

戸籍の調査がある程度進んだら、両親や祖父母はもちろん、さまざまな親戚に話を聞くことで血縁関係を確認するのもよいでしょう。親族以外でも地元に長く住んでいる人に話を聞くという方法もあります。地元に長く住んでいる人に聞く場合は、事前に文献や資料を読んで先祖の自宅やゆかりの地をリサーチしておくことで、より深い話が聞けるかもしれません。そうすることで、自分たちの「氏」や「職業」がわかる可能性がグンと上がります。 

家系を調べる方法2 過去帳と墓碑

戸籍謄本により家系を調べる方法では、もっとも古い情報が1886年時点のものであるため、長生きした祖先のことを考慮したとしても1800年代前半半ば頃の情報が限度となります。それ以前の情報を知るための次のステップとして、過去帳や墓碑を調べることが有効です。

過去帳を調べる

過去帳とは、仏教で用いられる亡くなった人を記録した系譜帳のことです。過去帳の役割と家系図の役割が重複している部分もあり、過去帳を調べれば家系図づくりが進展することでしょう。過去帳は本家で保管している場合が一般的ですが、お寺に保管されている場合もあります。きちんと保存されていれば明治以前の親族をたどれるかもしれません。

墓碑を調べる

先祖のお墓の場所がわかるなら、墓碑も調べておきたいところです。墓碑の側面や裏側を調べると、「亡くなった人の俗名」や「戒名」「亡くなった日」が刻まれているからです。先祖代々、長くおなじ墓石に親族が入っている場合は、墓碑から調べると迅速に先祖が判明する可能性も高くなります。

家系を調べる方法3 祖先の郷土を調べる

最後の調査は現地調査です。ここでいう現地調査とは、先祖がどんな人だったかを近隣の人に教えてもらう作業が含まれていますが、ほかに先祖にまつわる歴史を知るための作業もあります。先祖にまつわる歴史を知るためには、図書館や郷土資料館(博物館)で先祖にまつわる文献を読み解く作業が必要です。

博物館・資料館で調べる

先祖が地域の発展に貢献したなどであれば、博物館や資料館といった施設にその人物に関する資料が収蔵されている場合があります。大きな図書館であればあるほど詳しい資料を閲覧することができるでしょう。

ただし郷土誌等の専門書を読み解くのはなかなか難しいので、図書館のレファレンスサービスを利用して先祖のことが載っていそうな資料にあたりをつけてもらったり、郷土資料館の職員さんへ「○○という名字について教えてほしい」「○○という屋号の人について調べてほしい」といった具合に情報提供をお願いしたりすると、自分では得られなかった情報を入手できるかもしれません。

家系図を作る

  1. 戸籍から家系を調べる

  2. 過去帳と墓碑から家系を調べる

  3. 現地調査により家系を調べる

ここまでの過程を終えたら、実際に家系図を作っていきましょう。家系図を作り始める際はどの範囲の家族までを載せるか事前に決めておくことをおすすめします。「何代前までの先祖を載せるか」や「両親の兄弟は載せるか」などによって、家系図の書き方が異なるからです。

書き方には「横型」「縦型」などがあり、縦型の家系図を作成する場合は、縦長の紙を用意し、下の方に自分の名前を置きます。その上で、世代を遡るごとに上へと書いていく形になります。横型の家系図は、巻物などの横長の紙に系図を右から左に書き綴る形式なので、横へ横へと書き足していくことができます。紙でなくてもパソコンのスプレッドシートなどは、行や列を限りなく書き足していけますので、こちらを活用してみるのもよさそうです。

また、調査の過程で判明した家紋、先祖の職業やエピソードなど、わかったことがあれば一緒に記載しておくと、自分のルーツをよりくわしくまとめられます。

自分のルーツを知ろう

この記事では家系図のつくり方について解説してきましたが、ここまで読んで「難しそう……自分に家系図がつくれるだろうか」と不安に感じた方もいるかもしれません。先述したとおり自分の家系について調べて家系図をつくるためには、いくつもの役所で戸籍を取得する作業が必要になるので、この作業を負担に感じてしまうのは否めません。自分でできない、やりたくないという場合は、費用を支払うことで家系図作成を得意分野とする専門の業者にお願いすることもできます。

家系を調べるということは、自分のルーツを知るということです。調査をして古い時代のご先祖様がわかったら、自分とのつながりに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。


(執筆編集:NTTファイナンス ライフノート編集部 情報は2021年6月14日時点のものです。)

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