おすすめ終活アプリ5選をタイプ別に紹介|注意点やできることも解説
エンディングノートとは?書き方や選び方、注意点を解説
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この記事をおすすめする人 エンディングノートという言葉を知って、作ろうか迷っている方 この記事のポイント
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終活を進めるにあたって、一度は「エンディングノート」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。書店でさまざまな種類のエンディングノートが売られていたり、また各自治体でもオリジナルのものが配布されていたりと、その存在が広く知られるようになってきました。
終活の大切な取り組みのひとつであるエンディングノート。現在のさまざまな情報をはっきりさせることで、自分でも確かではなかった気持ちの整理をつけられるとともに、終活として進めるべきことが明確になります。
こちらの記事では、エンディングノートの概要をご紹介するとともに、エンディングノートを書くメリットや実際の書き方、注意点などを解説します。
エンディングノートとは
エンディングノートとは、いざというときのことを想定し、のこされる家族のために大切な情報や思いを書きのこしておくためのノートのこと。「ニッポン・アクティブライフ・クラブ(NALC)」が2003年2月に出版したエンディングノートがきっかけとなり、徐々に広まっていきました。
「まだ元気なのに、亡くなった後のことを書くなんて……」と敬遠される方もいるかもしれません。しかし歳を重ねるなかで、いざというときのことを考えた漠然とした不安はすこしずつ大きくなっていくもの。それは家族にとってもおなじです。自分の最期に後悔がないようにするのと同時に、家族の負担を減らそうと、コミュニケーションの一環で書きのこしておく人もいます。
エンディングノートを書くメリット5つ
エンディングノートを付ける作業は、あなたの人生を整理整頓するのに重要な作業です。ここでは、エンディングノートを書くことで生まれる、主なメリットを5つご紹介します。
人生のふりかえりができる
生まれて間もないころのこと、学生時代や社会人時代など、あらためてふりかえってみれば、さまざまな思い出があるのではないでしょうか。
エンディングノートを書くのはもちろん家族のためでもありますが、同時に自分のためでもあります。どんな人生をおくってきたかをいま一度ふりかえることで、今後の暮らしをどうしていきたいかを再度考え直すきっかけにもなるのです。
情報を整理できる
エンディングノートを書いてみると、自分でもあやふやになっている情報がいくつか出てくることに驚くかもしれません。友人の連絡先やかかりつけ医の情報、資産情報などは明確になっているでしょうか?
とくに連絡先は「スマホに登録されているから大丈夫!」「電話帳にあるからいまさら書き直さなくても……」と思ってしまいがちです。しかし自分ではわかっていても、家族は知らないことが多いもの。だれが見てもわかるように整理しておくことをおすすめします。
気持ちを整理できる
どんなに小さなことでも、文字にして目に見える形にすることで客観性が生まれます。自分で自分の気持ちを落ち着かせるのに、ひと役買ってくれますよ。
またこんなお葬式にしたい、こんな時間をすごしたい、と自分の希望を整理することで、「自分らしい最期」の実現に向けて前向きになれるといいですね。
家族に気持ちを伝えられる
介護やお葬式、お墓のことなどといっしょに、日ごろの感謝の気持ちやメッセージも添えておくことができます。面と向かっては伝えにくいデリケートなことも、文字で伝えてみませんか?
伝えられるうちに伝えておくのが一番ではありますが、「書いておいた」という事実が心を楽にしてくれることも。家族に語りかけるようなつもりで、ぜひ思いをのこしておきましょう。
終活でおこなうべきことが明確になる
介護やお葬式、お墓や資産情報について整理することは、着実に終活を進める助けになります。進捗が見えていないと不安になってしまうものですが、もうすでに終えたこと、これからすべきことが明確になるだけで、達成感も得られるでしょう。気持ちも楽になり、次にやることへ自然と心が向くのではないでしょうか。
とりあえず目の前のことから始めてみるのもひとつの方法ですが、最初に必要なことを洗い出してしまえば全体像がつかめるのでおすすめです。
エンディングノートの選び方
エンディングノートは、無料のものや有料のもの、はたまたノートではなくアプリ形式でのこしておけるものまで、さまざまな種類があります。書店で見てみるだけでも結構な数があるので、選ぶのに悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、エンディングノートの選び方をいくつかご紹介します。
書きたい項目がふくまれているか
書き残しておきたいことがはっきりと決まっている方は、書きたい項目がふくまれているかどうかでエンディングノートを選んでみましょう。
エンディングノートは基本的に項目や枠でページが区切られており、項目の種類はノートによってさまざまあります。何から書き始めればいいか分からない方でも書き出しやすいので、市販のエンディングノートの中から気に入るものを探してみてください。
情報の記載や書き直しが簡単か
エンディングノートは一度書けば完成するものではなく、定期的に見直して修正していくものです。特に、自分の健康状態や資産状況、考え方などは変化しやすく一度書いたエンディングノートに加筆修正をしたいと思うことも多いでしょう。
そんな時は、情報の記載や書き直しが簡単な終活アプリを活用するのがおすすめです。ノートに書いた文章を修正するのは空欄がないと難しいですが、アプリであれば消したり書き直したりする作業が簡単に行えます。毎年見直しながら、常に自分の状況に合ったエンディングノートを作成したいという方は、終活アプリも検討してみましょう。
家族と共有しやすいか
エンディングノートを選ぶときには、家族と共有しやすいかという点も考慮する必要があります。エンディングノートは書いて自分で保管しておくものではなく、家族や相続人と内容を共有するものです。
家族と一緒に住んでいる方はノートタイプでも共有しやすいですが、遠方に家族が住んでいる方にはアプリタイプがおすすめです。アプリのエンディングノートであれば「誰に」「どの情報を」共有するかを詳細に設定できるので、複数人と共有する場合でも安心ですよ。
紛失する恐れがないか
書き終わったエンディングノートには資産や個人情報などの重要なデータが含まれているため、大切に保管しておかなければいけません。本棚やたんす、クローゼットなど他者に見られる心配がない安全な場所へ保管し、家族へ保管場所を共有しておきましょう。
家の中にしまっておくと紛失してしまう可能性がある、という方は、スマホ内にしまっておけるアプリタイプのエンディングノートを活用してみましょう。アプリであればスマホを無くしてしまった場合でも、他の端末やPCからもデータを取得することができますよ。
エンディングノートの書き方
メリットや注意点をしっかり把握したら、さっそくエンディングノートを書いてみましょう。エンディングノートに最低限書いておいたほうがいい内容や、書き進めるコツについてご紹介します。
エンディングノートに書く内容
市販のエンディングノートを使えば、ある程度用意された項目に沿って書き進められますが、自分でノートを用意する場合は、最低限書くべき内容を知っておくと便利です。ぜひ以下の項目を参考にしてみてください。
- 基本的な情報
- かかりつけ医やソーシャルワーカーの情報
- 治療や介護の希望
- ペットの情報
- お葬式やお墓の希望
- 資産情報
- 遺言書の有無や保管場所
- 家族へのメッセージなど
基本的な情報
自分についての基本的な情報を書いておくことで、万が一のとき家族が情報を探す負担が軽くなります。
大切にしている思い出や趣味・特技などを振り返ることで、これからのシニアライフをどう過ごしていきたいかを考えるきっかけにもなります。
【記載例】
生年月日
本籍地
血液型
家系図
学歴、職歴、資格
マイナンバー
運転免許証番号
自分史
性格、信念
人脈、友達
趣味・特技
好きな食べ物
かかりつけ医やソーシャルワーカーの情報
急に具合が悪くなったり倒れたりして意識不明の重体になってしまった場合、かかりつけ医等の情報を書いておくことで、自分に適した治療を迅速に受けられるかもしれません。
【記載例】
健康保険証番号
通院している医療機関名
担当の先生の名前
担当のソーシャルワーカーの名前
病名
薬の有無
治療や介護の希望
本人の判断能力がなくなり、延命治療を受けるか終末期治療を受けるかの判断を家族がくだすことになると、とても大きな気持ちの負担をかけてしまいます。自分で判断できるときに意思決定し、治療に対する自分の気持ちを家族に共有しておきましょう。
希望の介護施設がある場合は、認知症などによって意思疎通ができなくなった場合に備えて、記載しておくとよいでしょう。
【記載例】
延命治療の有無
終末期医療の有無
希望する治療方法
臓器移植・角膜移植など他者への提供
希望する介護施設名
ペットの情報
ペットにも個性があり、適した接し方があるため、どんな性格でどんなものが好き・嫌いなのかを書いておきましょう。
ひとり暮らしの場合、残された犬や猫などのペットを誰に引き取ってもらうかも決めておくと安心です。
【記載例】
性格
好きな食べ物
病名
通院している動物病院名
通っているトリマー店名
引き取り先
お葬式やお墓の希望
家族と死について話しづらい場合は書き記しておくと、自分の死後、あとにのこされた家族の助けにもなります。
【記載例】
信仰している宗教
希望するお葬式の種類
希望する納骨方法・場所
お墓の有無
希望するお墓の種類
遺影に使う写真
資産情報
家族と離れて暮らしている場合、通帳などを保管している場所を見つけるのも難しいため、家族への情報共有が大切です。
【記載例】
金融機関名、支店名
金融商品の種類
預金の種類、口座番号
株の銘柄、数
負債、ローン
遺言書の有無や保管場所
法律で定められた財産分与以外の方法を希望する場合は、遺言書が必要です。遺言書の有無や誰が管理しているかなどを書いておきましょう。
【記載例】
遺言書の有無
保管場所
管理している人の名前
家族へのメッセージなど
思い出話や感謝の言葉などの最期に伝えたいことを書きのこします。文字だけでなく、写真や動画で伝えるのもよいですね。
エンディングノートを書き進めるコツ
最初から順に埋めようとすると、悩んでしまったときになかなか次へと書き進められなくなってしまうもの。すこしずつ着実に書き進めるためには、いくつかのコツがあります。
1. 書きやすいところから書く
考えなくてもすぐに書ける部分から書いてしまって、勢いをつけるのがコツ。名前や住所、本籍地や生年月日などの個人情報は、あらためて調べずとも書けますよね。まずはそういった項目からどんどん埋めていき、調べなければわからない部分や、すこし時間をかけて考えたい部分は後から埋めていきましょう。
2. 家族と相談しながら書く
医療や介護、お葬式やお墓の希望については、家族の意見を聞きながら考えたいことも多いはずです。自分では考えつかなかった意見や情報を得ることもできるかもしれません。またコミュニケーションの一環として大切な時間にもなるでしょう。
「いきなり家族とこういった話はしにくい……」という場合は、市区町村役所(場)の福祉課へ相談に行くか、友人や知人に話してみるのもひとつの手です。終活について考えを進める刺激にもなります。
3. 思いつくことを大まかに書く
一度書いた内容も、後からいくらでも修正できますし、書き足すことも可能です。せっかくルールがないエンディングノートですから、まずは気軽に思いつくことをつらつらと書いてみましょう。
どうしてもうまく書き出せないという人は、アプリを利用して書きはじめてみるのがおすすめです。より書き直しが簡単になるので、気楽に始められるはずですよ。
エンディングノート作成後の注意点
さまざまなメリットがあるエンディングノート。書きはじめる前に、いくつか知っておいてほしいことがあります。
遺言書と異なる点を理解しよう
「エンディングノート」と「遺言書」は似ているようで違います。
遺言書は資産の相続先を明らかにするための法的な拘束力のある書類であり、決められた形式やルールにもとづいて作るものです。一方でエンディングノートは、気持ちを整理したり伝えたりするために思い思いの形で書きのこすもの。
財産の分け方などについて「従わせる」ことができる遺言書と、自分の希望を叶えてもらうよう「お願い」する意味をもつエンディングノートとは、根本的に違うものであると知っておきましょう。
家族に共有しよう
エンディングノートは自分のために書く側面もありますが、介護やお葬式、お墓や資産のことなど、大切な情報を家族に共有する役割も担っています。エンディングノートを書いたことと保管している場所を家族に伝えておくことで、本来の意味を発揮してくれます。書き終わっていない場合や内容を知られたくない場合でも、エンディングノートを書いていることは伝えておくとよいでしょう。
定期的に見直そう
今後のことをゆっくり考えて整理しても、時代や身のまわりの環境の変化によって変えたい部分が出てきたりするもの。エンディングノートは、書いた後も定期的に内容を見直すことをおすすめします。
年末年始のタイミングなど、見返しやすい時期を決めてふりかえるとよいかもしれませんね。
おすすめのエンディングノートアプリは「楽クラライフノート」
終活アプリ「楽クラライフノート」は、これから終活を始めようとしている方にピッタリの、クラウド型エンディングノートアプリです。
エンディングノートとして相続に関する意向や、自分自身の健康・介護に関する希望、お葬式やお墓に関する希望などを登録できます。
また、生前のうちから資産管理や家計管理ができることも特徴の一つで、老後に必要な資金をシミュレーションできる機能も搭載されています。
なお、楽クラライフノートに記録した情報は、アプリを通じて家族とも共有が可能。たとえば、預金口座と残高の情報を特定の人にだけ共有したり、あるいは不動産や証券も含めたすべての資産情報を家族全員に共有したりといったことも可能です。
登録した情報はスマートフォン本体ではなくインターネット上に保存されるため、ID・パスワードさえ覚えておけば機種変更時も特別な操作は必要ないので安心してご利用いただけます。
まとめ
エンディングノートは、遺言書のようにルールや形式があるものではありません。何度書き直してもいいですし、見返すのも自由。まずは自分の思いや希望を大まかにのこしておくだけでも、終活の方向性が定まります。
大切なのは、エンディングノートを書いていることをしっかり家族に伝えること。しまってある場所もいっしょに確認しておけるとよいでしょう。
(執筆編集:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部)
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