コラム

墓じまいって何?故人とのつながりを考えよう

この記事の内容

故郷を離れる人や単身世帯が増えたことにより、郊外にあるお墓の維持管理は難しくなってきました。そのような背景から、現代社会のライフスタイルにあわせる形で、お墓との向きあい方を考える人が増えています。あなたは今後、故人とのつながりをどのように保っていきたいですか?

墓じまいとは?

墓じまいとは、お墓を撤去してさら地に戻すこと基本的に埋葬されていた遺骨はほかの方法で供養しますが、新しいお墓や土地に移す場合は「改葬」といいます。

厚生労働省の統計によると、お墓の改葬は2013年には約9万件でしたが、2018年には約12万件に増加しました。
(参照:厚生労働省「衛生行政報告例」2018年)

「お墓は代々受け継いできたもので、これからも供養し続けなければいけないもの」という考えに囚われず、お墓との向きあい方を考える人が増えています。

墓じまいや改葬は、家族や故人を大切に思う故の選択肢のひとつ。生前にできる終活の一部ともいえるでしょう。

なぜ墓じまいをする人が増えているの?

墓じまいが増えている背景には、核家族化、主要都市への人口流出などのさまざまな要因があります。そのような現代の暮らしの形にあわせて、お墓に対する考え方も変わってきました。

故人の家族が高齢になったり、遠方に住んでいたりと、お墓の維持管理が大変になってしまったときに、墓じまいは解決のためのひとつの手段になります。また継ぐ人がいなくなってお墓が荒れてしまう、という悲しい事態をなくすためにも、墓じまいを考える人が増えているのです。

墓じまいについてはこちら

墓じまいをした後の遺骨はどうなる?

「改葬許可」や「受入証明」「埋葬証明」などの手続きを踏んでおこなう墓じまい。墓じまいをした後の遺骨はさまざまな方法で供養されます。

「遠くに住んでいるから、毎年お墓参りをするのが難しい……」という方におすすめなのが、永代供養。お寺や霊園が、あなたに代わって供養をしてくれる方法です。

本人が希望して実現されることが多いのは、散骨です。遺骨を細かく砕いて海や川、空などにまいて供養します。「大切な思い出のある海で眠りたい」「最後は自然に還りたい」などの思いをもつ人が増えているようです。

また「そばで見守っていてほしい」「故人のことを身近に感じ、つながりをもっていたい」などの思いから、遺骨の一部を手元に置いて供養する人もいます。ペンダントやネックレスなどのアクセサリーに遺骨を入れておけば、いつでも持ち歩くことができるのです。このほかに、お部屋に飾っておけるデザイン性の高いミニ骨壺に遺骨の一部を納めるという方法もあります。

お葬式の形式が多様化していくのとおなじように、故人とのつながりのもち方も、時代や人々の気持ちの変化にあわせて変わっていくのかもしれませんね。

墓じまいをする前に、考えたいこと

お墓は、自分だけのものではありません。墓じまいを考えはじめたら、まずは周りの人とよく相談してみましょう。

いま、お墓の管理はできているといえますか?そしてその管理は、子どもに引き継ぐことができますか?いますでに足が遠のいてしまっている場合や、子どもが地元を離れて生活している場合、これからもずっとお墓を管理し続けるのはすこし難しいかもしれません。

反対に、墓じまいを考えていても、親族のなかでお墓に通っている人がいるときは、勝手に決断してしまうと揉めごとに発展することも。

今後のライフプランも考えたうえで、みんなで話しあう必要があります。

また墓じまいには手続きの手間や費用がかかるため、するべきタイミングはいまなのか、だれかを信頼して相談できるか、などもあらかじめ考えておきたいですね。

故人の供養はあなたにあった方法で

お墓の話題はどうしてもネガティブな印象があり、親族とのあいだでも口にするのをためらうかもしれません。しかし故人との大切なつながりの場であるお墓を「やっかいなもの」にしないためにも、これからどうしたいかをみんなで話しあってみることが大切です。

お墓を維持し続けることだけが故人への供養ではありません。あなたの負担にならない方法で、大切な人を思い続けられることを忘れないでくださいね。


(執筆編集:NTTファイナンス ライフノート編集部 情報は2020年10月27日時点のものです。)

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