基礎知識

お布施の金額はいくら包めばいい?|渡すときのマナーもご紹介

この記事の内容

お布施とは、読経や戒名など僧侶がしてくれたことに対する感謝の気持ちを示すものです。ただ、自分の気持ちを包むといっても、具体的な金額としていくらにすればよいかわからない人も少なくありません。

そういったときは、お布施の相場を知ったうえで自分の気持ちをお布施の金額に反映させることをおすすめします。この記事では、お布施の相場とともに、僧侶・宗教家にいつ、どのようにお布施を渡せばよいかも解説します。

データから見るお葬式のお布施

鎌倉新書がおこなった「第4回お葬式に関する全国調査」によると、お布施として包んだ金額でもっとも多かったのは「1万〜10万円未満」で27.6%、続いて「10万〜20万円未満」が22.7%、「20万〜30万円未満」が15.4%という順になっていて、平均額は24万円でした。

ただ、もっとも多い回答でも27.6%ということからもわかるように、全国で一律的に決まった相場があるわけではありません。お布施の金額は、どのお寺にお願いするかやお葬式の形式、地域によっても大きく変わってくるからです。ここからは、お葬式でのお布施をはじめとして、一般的なお布施の相場を解説します。

お葬式の場合のお布施

先ほどのアンケートではお布施の平均額は24万円となっていましたが、お葬式(通夜・告別式等)での2日分の読経料と戒名料を含めると、10万〜50万円がお布施の相場です。

お布施の相場を占める大きな割合が戒名料で、お寺や戒名のランクによって金額が大きく変動します。位号が低いとされる「信士」「信女」よりも、「居士」「大姉」のほうが位号が高く、「院居士」「院大姉」と位号が上がっていけば、当然、お布施の金額も上がっていき、100万円以上になることもあります。また、近年は遠方から参列される方のことを考え、告別式と同日に「繰り上げ初七日法要」をおこなうケースが多くみられます。こうしたときは法要の分のお布施も一緒に払う場合もあります。

お布施の表書きに「戒名料」と記入すると、受け取る寺院や僧侶によっては失礼な印象を受ける場合があるので、表書きは「お布施」として、渡す際に「戒名料を含んでいます」と伝えましょう。

お布施とは別に渡すものとして、御膳料・御車代を渡す場合があります。御膳料や御車代についてはそれぞれ5000〜1万円を渡します。なお御車代については、歩いて来れるほど寺院が近い場合は渡さなくてもよいとされています。

法要の場合のお布施

葬儀が終わったあとの法要についても、僧侶への感謝の気持ちとしてお布施を渡します。四十九日や一周忌のお布施は3万〜5万円、三回忌以降は1万〜5万円が相場です。また、卒塔婆を立てる場合は2000〜1万円が相場となっています。

ちなみに法要の際に持参するお供えものについては、故人と親しかった場合は5000〜1万円ほど、それ以外であれば3000〜5000円が相場とされています。近年ではお供えものの代わりとしてお金を渡す場合もあり、この場合の名目は「御菓子料」「御供物料」として渡すとよいでしょう。

お盆や彼岸のお布施

亡くなってからはじめてのお盆である新盆については、僧侶や故人と親交の深かった人を招いて法要を行います。この際のお布施は3万〜5万円が相場です。そのほかのお盆や、彼岸の檀家まわりで僧侶に訪問してもらった場合のお布施は3000〜2万円程度が相場です。

お布施で渡してはいけない金額はある?

香典やご祝儀では、割り切れる偶数や不吉な数字(四、九)となる金額は贈らないのがマナーとされていますが、お布施の場合はこうしたマナーは存在しません。お布施はあくまで僧侶への感謝の気持ちとして渡すものだからです。とはいえ、中途半端な印象を与えるような金額は包まないほうがスマートといえます。

お布施を渡すときのマナー

ここからはお布施を渡すときのマナーについて解説します。お布施をいつ渡すべきか、渡し方にマナーはあるのかなどを順番に解説します。

お布施を渡すタイミング

お布施を渡すタイミングは基本的に、お葬式や法要が始まる前に僧侶に挨拶するために出向くときか、読経後にお礼の挨拶をするときかのどちらかです。どちらがいいというものでもないので、開始前に渡す余裕がなければ終了時に渡しても構いません。

お布施の渡し方

マナーとして僧侶は敬うべき立場の人なので、お金をそのまま渡すのはもちろんのこと、お布施袋を僧侶へ直接渡すこともマナー違反になります。

お布施を渡す際は通常のお盆より一回り小さい切手盆(四角く小さめのお盆がよい)に乗せて渡すか袱紗(ふくさ)に包んで渡しましょう。もしどちらもない場合は菓子折り(箱のうえに乗せて渡す)でも代用できます。切手盆については、葬儀場で貸してもらえる場合もあるようです。

また、お布施を渡す際には表書きの向きに注意が必要です。切手盆・袱紗のうえに載せたお布施袋の「御布施」などの表書きを僧侶の読める方向にして渡すのがマナーです。またお布施のほかに「御膳料」や「御車代」を渡す場合は、お布施の下に御膳料と御車代となるようにしましょう。「御布施→御膳料→御車代」の順番です。

お葬式などの前に渡す場合は「本日はよろしくお願いします」、終了後の場合は「ご供養してくださってありがとうございました」などと一言添えるとより丁寧な印象を与えられますね。

【まとめ】どうしても包む金額に迷うなら、葬儀社に相談するという方法も

今回の記事では全国的、一般的な相場を紹介したものの、形式が変わるとお布施として妥当な金額も変わってくるので、不安が残った方もいるかもしれません。ただ、どうしてもいくら包めばよいかわからないのであれば、葬儀社の担当者やお寺の方に聞くという方法もあります。お寺の方に聞く場合は「ほかの檀家さんはどれくらい包んでいらっしゃいますか?」と、間接的に聞くと答えてくれるかもしれません。金額とともに、渡し方やマナーを守って、スマートにお布施をお渡しできるとよいですね。


(執筆編集:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部 情報は2021年11月17日時点のものです。)

この記事を監修した人
株式会社セレモア

株式会社セレモアは首都圏全域で事業展開を行っており、約2,500団体の官公庁、企業と福利厚生の契約をさせていただいております。
NTTグループへお勤めの方とそのご家族の皆様にはお花・介護用品・患者移送・お仏壇・お葬儀のことまで各種サービスを経済的にご利用いただくことが出来ます。

アプリをダウンロードして
終活で直面する様々なお悩みを解消しましょう
楽クラライフノート

Page Top