コラム

巧妙化し続けるさまざまな詐欺!被害に遭わないための心構えと対策とは

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この記事の内容

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家族と離れて暮らすシニアの方


この記事のポイント

  • 「自分は大丈夫」とは思わずに、対策をしっかり考える
  • 詐欺対策になる電話やアプリも活用してみよう
  • 家族と離れて暮らす場合は、近況を報告しあうことも対策のひとつ


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お金をだましとろうとする「詐欺」の手口は年々巧妙化しています。

オレオレ詐欺や還付金詐欺も引き続き注意が必要ですが、ほかにも増えてきているのがインターネットを介した詐欺。デジタル技術の発達で便利な世の中になりましたが、その反面、残念ながら新たな技術が悪用されるケースも少なくないのです。

自分やご家族の財産を守るために、まずは詐欺の手口や対策について知ることから始めてみましょう。

危ない!「自分は被害に遭わない」の思い込み

電話などで対面せずに相手を信用させ、不特定多数の人から金品をだまし取る「特殊詐欺」の被害が急増したことにより、詐欺の存在は広く知られるようになりました。

特殊詐欺のなかでも種類が10に分類されるほど手口が多様化したほか、新たにインターネットを利用した詐欺被害も増えており、その手口は年々巧妙化しています。

詐欺を考えるにあたって最も危険なのは、全国で被害が急増しているにも関わらず「自分は詐欺の被害には遭わない」と思い込んでしまっている人が多いこと。
特殊詐欺については、約80%もの人が「(どちらかと言えば)自分は被害にあわない」と調査に回答しているのです。
(参照:内閣府「特殊詐欺に関する世論調査」2017年)

不特定多数に向けられたものや、特定の個人や団体を狙ったものなど、悪意の形はさまざまです。さらに技術の進歩が悲しい方向に使われ、気をつけていたとしても、その悪意を見抜くことは難しさを増しています。

どのような詐欺であっても「自分は絶対に大丈夫」と思わず、自分やご家族の大切な財産を守る方法を考えていきましょう。

さまざまな詐欺の手口とは

詐欺対策の第一歩は、そのさまざまな手口を知ること。ここからは、具体的にどのような詐欺の手口があるのかをみていきましょう。

インターネットを利用した詐欺

まずは近年増えている、インターネットを利用した詐欺をご紹介します。

1.フィッシング詐欺

フィッシング詐欺とは、金融機関など信頼性の高い企業を装って電子メールを送りつけ、書かれたURLをクリックさせて偽のWebサイト上で個人情報を取得するもの。

「口座の使用継続のため」「アカウントの更新のため」など、もっともらしい理由が並べられ、また偽のサイトが本物そっくりに作られていることから、住所や口座番号、ID・パスワードなどの大切な情報を疑いもせずに書き込んでしまう人が多くなっています。

2.スミッシング詐欺

スミッシング詐欺とは、スマートフォンなどのSMS(ショートメッセージサービス)を利用して偽のサイトに誘導することで、個人情報を盗んだり、悪質なウイルスに感染させてさらなる攻撃の足掛かりにしたりするもの。

通信事業者や運送業者など企業からの連絡を装うケースが多く、「スマートフォンの契約や請求について」「荷物の再配達依頼について」など身近な話題を使って当たり前のようにURLをクリックさせようとします。

そうした悪質なメッセージを、企業からの正式なメッセージの一連の流れのなかに表示させるような巧妙なものも増え、気がつくことが難しくなっています。

3.リバースヴィッシング詐欺

ヴィッシングとは「声によるフィッシング詐欺」の意味で、電話で個人情報を聞き出す古典的な手口のこと。リバースヴィッシング詐欺とはその「逆」を起こすもの、つまり被害者から犯人に対して電話をさせるように仕向けるものを指します。

Google MapやWikipediaなど誰でも情報を書きかえられるツールを悪用し、企業や店舗の電話番号を犯人の番号に変更。かかってきた電話に対して、その企業の社員や店舗スタッフを装って応対し、個人情報を盗み出します。世界的にも被害が増えており、サイバー攻撃のトレンドとして注目が集まる手口です。

4.ワンクリック詐欺・ゼロクリック詐欺

サイトを閲覧しているときに攻撃を仕掛けられるものとして、ワンクリック詐欺やゼロクリック詐欺が挙げられます。
ワンクリック詐欺とは、成人向けサイトを閲覧する際に表示される年齢確認ボタンや動画再生ボタンなどをクリックすることで、「登録が完了しました」などのメッセージが表示され金銭が要求されるもの。被害者が感じるであろう、サイトを閲覧している後ろめたさや恥ずかしさのような感情につけ込み、公にせずに払ってしまおうと思わせる悪質な手口です。

一方でゼロクリック詐欺の場合は、その名の通りクリックをしていなくとも、サイトを閲覧しているだけで同様の手口に巻き込まれます。クリック操作をしていないにも関わらず、メッセージや請求画面が表示されてしまうため、より高度で悪質と言えます。

振り込め詐欺

続いて、振り込め詐欺についてご紹介します。

1.架空料金請求詐欺

架空料金請求詐欺とは、未払いの料金があることや支払いの延滞金が発生していることなど、架空の事実を謳って金銭を振り込ませるもの。メールのほかに葉書や封書などで請求が送られてくる場合があります。

「未納」「連絡がなければ取り立てに行く」などと被害者の恐怖をあおるようなものや、コンビニエンスストアで簡単に手に入るプリペイド式カードなどでの支払いを要求するものが多いことから、調べる前に被害者が急いで支払いを済ませてしまう、というケースが多くなっています。

2.オレオレ詐欺

オレオレ詐欺とは、家族などを装って「急ぎでお金が必要である」と信じ込ませ、振り込みなどの手段で現金をだまし取るもの。

「会社の大切な情報が入ったカバンをなくしてしまい、弁償が必要」「事故を起こして、相手に怪我を負わせてしまった」など、困っている家族を助けてあげなくてはと思わせる、善意に付け込んだ悪質な手口です。最近では、老人ホームの入居権を騙る詐欺や大手家電量販店への代金未払いを騙る詐欺なども起こっています。オレオレ詐欺といえば息子や娘を装うもの、と思い込んでしまうのは危ないということです。

3.還付金詐欺

還付金詐欺とは、市区町村役所(場)や年金事務所などの職員を装って電話をかけてATMへ誘導し、本人の操作で振り込み入金させるもの

「保険料や税金などの過払い分を返金する」「急いで手続きをしなければお金が戻ってこなくなってしまう」などと言葉巧みに誘導することで、被害者は得をするなら急がなければと思い込んでしまうのです。またATM操作に慣れていないシニア層に狙いをつけることで、「こちらから振り込むので『振り込み』のボタンを押してください」などの不自然な誘導にも、気が付けずに従ってしまうケースが多くなります。

その他の詐欺

最後に、その他の詐欺についてご紹介します。

1.預貯金詐欺

預貯金詐欺とは、警察官や市町村役所(場)の職員などを装い、キャッシュカードや通帳をだまし取ったり暗証番号をはじめとした情報を聞き出したりするもの。

警察などから連絡が来るという日常ではあまりない状況が被害者を焦らせてしまうほか、「口座が犯罪の被害に遭っていて、すぐに変更が必要」といったように脅されることで冷静な判断ができず、キャッシュカードや通帳を差し出し、暗証番号など重要な情報まで教えてしまうケースが後を絶ちません。

2.キャッシュカード詐欺盗

預貯金詐欺と類似した手口として挙げられるキャッシュカード詐欺盗は、キャッシュカードをすり替えて盗み出すもの。

キャッシュカードや銀行口座の不正利用を理由に、私服警官などになりすまして自宅を訪れ、被害者が気がつかないうちに本人のキャッシュカードを偽のカードとすり替えます。警察や金融機関の職員などの肩書きで信用させ、また偽のカードは手元に残るため、被害に気が付きにくい手口です。

詐欺に遭わないための心構えと準備

詐欺に遭わないためにできることとして、警察や金融機関などがさまざまな対策を呼びかけています。

  • まずは、冷静になること

  • 家族で詐欺について話し、本当に家族からの連絡か確認できる合言葉を決めること

  • 家族一人ひとりの連絡先をこまめに確認しておくこと

  • お金の振り込みをする前に、必ず家族に相談すること

  • キャッシュカードの使用限度額を低めに設定すること

  • 留守番電話に設定して、相手の声や内容を聞いてから受電すること など


手口が多様化しているためその対策も多岐にわたりますが、まず一番大切なのは「人は誰でもだまされる可能性がある」と理解すること。自分に限ってそんなことはない、この話は本当だろうと決めつけず、メールや電話、封書などでお金にまつわる話題が出たときは「危ないかも?」とひと呼吸おくようにしましょう。

また日ごろからお金の管理に意識を向けることもとても大切です。
口座のお金の動きをきちんと把握できていれば「口座が不正利用されている」という嘘に気がつけますし、キャッシュカードなどを盗み出されてしまったとしても、怪しいお金の動きに気がつけば被害を最小におさえられるかもしれません。

入出金の履歴をこまめに確認するなど、自身のお金について日ごろから目を配っておくようにしましょう。

詐欺対策に活用できる電話・アプリとは

「詐欺に遭うかもしれない」という心構えとお金の管理の意識ができたうえで、さらに対策を強化したい方は、電話やアプリなどを活用するのがおすすめです。

シャープ「防犯電話機」

シャープが「警視庁 犯罪抑止対策本部」「大阪府警察本部 特殊詐欺対策室」のアドバイスを受けて開発した、防犯電話機。

着信音が鳴る前に相手に対して警告を流すことができたり、知らない番号からの電話をランプでお知らせしたり、自動で通話を録音したり、また怪しいなと思った電話をボタンひとつで「お断り」することができたり……「迷惑電話に出ないため」と「被害に遭わないため」にそれぞれ手厚いサポートが受けられる電話です。

セキュアブレイン「フェイクサイトブロッカー」

フィッシング詐欺やワンクリック詐欺、悪質サイトの対策として有効な詐欺サイト対策アプリ、フェイクサイトブロッカー。

メールなどに添付されたコンテンツの内容やリンク先を瞬時に分析し、危険と判断した場合はコンテンツを表示する前にブロックしてくれます。ユーザーがコンテンツを見る前に判断することで、ウイルス感染なども防ぎ安心のブラウザ環境を実現してくれるアプリです。

Gogolook「Whoscall(フーズコール)」

台湾の企業が提供するスマートフォンアプリ、Whoscall。

詐欺の手口で頻繁に使われるキーワードやユーザーが任意に設定したキーワードによって、ショートメッセージのフィルタリングができます。また電話についても、過去の迷惑電話にの膨大なデータを蓄積しているため、番号で「詐欺の電話であるかどうか」を検出することができます。

まとめ

詐欺被害の増加や手口の巧妙化を背景に、対策としての電話機やアプリなどが多数開発されています。こうしたデバイスを活用することも大切ですが、被害に遭わないための何よりの対策は、日ごろから自身のお金の管理に意識を向けること。そしてご家族で話し合い、お互いに情報を共有しておくことです。

離れて暮らす家族とも近況を報告しあったり、入出金の履歴などをこまめに確認したりと、被害に遭わない心構えをしておきましょう。


(執筆編集:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部)

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