コラム

「人生100年時代」の資産管理〜シミュレーションから備えを始めよう

この記事の内容

「人生100年時代」と呼ばれる現代。日本人の平均寿命は伸び続け、2065年には男性が 84.95年、女性が91.35年にまで達すると見込まれています。
(参照:内閣府「令和2年版高齢社会白書」2020年)

そうしたなかでは、自分の資産を管理し、将来のリスクに対応する「資産管理」が重要です。

資産の計算や管理の仕方を知って、将来に向けた備えの始め方をいっしょに考えてみましょう。

なぜ資産管理が必要なの?

昨今「老後資金2,000万円問題」が大きな波紋を呼び、年金だけに頼らないマネープランや人生設計の大切さが浮き彫りになりました。自分のシニアライフに対して漠然とした不安を抱いた方も多いのではないでしょうか。

65歳で定年退職したとして、「人生100年」と考えるとのこり35年。突然介護が必要になったり病気で手術をすることになったりと、何が起こるかわかりません。充実したシニアライフのために、そしてもしものときのために、すこしずつ備えを始めておきたいもの。

いざというときにお金で困ってしまわないために、自分の資産を把握しきちんと管理しておくことが大切になります。

まずは自分の資産状況の把握からスタート

将来に向けて計画的に資産を管理していくには、まず、自分の資産状況を把握すること。現在の保有資産を特定し、どの程度の評価額になるのかを確認しましょう。

会社は日々の取引を記録し、これをもとに「資産はどのように変動したか」などを確認して経営判断に生かします。個人であっても、するべきことはおなじ。資産と負債のバランスを知り、今後の暮らし方や資産のもち方を考えます。状況をわかりやすく整理するために、「バランスシート」を作成してみましょう。

個人用のバランスシートの作成はそれほど難しくありません。まずは「資産」を洗い出すこと。保有する車や土地、建物などの実物資産について、査定サービスなどを使って売却できる価格を調べます。

続いて金融資産をチェック。預貯金は、通帳や口座残高を確認します。株式への投資をおこなっている場合は、最新の評価額がわかる取引報告書を見るか、インターネットで評価額を調べることで、残高を把握できます。積立保険については、現時点で解約した場合に受けとれる金額を記載。外貨建ての商品は、換算できる金額を最新の為替をもとに調べましょう。

 「資産」の洗い出しができたら、今度は「負債」を洗い出します。主な負債は住宅ローンやマイカーローンなど。銀行から契約時に受けとった返済予定表などを参考に、最新の債務残高を確認しましょう。

[何が資産と負債にあたるのか、くわしく知りたい方はこちら]

 ここまで資産の状況をまとめたら、「資産」から「負債」を引いて「純資産」を導き出します。これは資産を換金して負債を返済したときにのこるお金のこと。いまの段階で「純資産」がマイナスになっていても、大丈夫。落ち着いて次のステップに進みましょう。

家計の将来シミュレーション〜4つの作業

いまの資産状況が把握できたら、将来のことを具体的に考えてみましょう。家計の将来をシミュレーションすることで漠然とした不安がやわらぎ、いますべきことが見えてきます。

1.  将来の収入を把握する

まずは将来の収入について確認してみましょう。

何歳まで現在の仕事を続けるのか、収入はどのように推移するのかを想定します。次に、公的年金がいくらもらえるか確認しましょう。公的年金については、「ねんきん定期便」や日本年金機構の運営する「ねんきんネット」で確認ができます。

ほかにも、株式の配当収入があったり、不動産の家賃収入を得たり、役員報酬を受けとったり……人によって収入の状況はさまざまです。

[退職後に見込まれる収入について、くわしく知りたい方はこちら]

2.  将来の支出を予想する

収入がわかったら、次は支出を考えます。現在の支出から将来の支出推移を予想します。家計支出は世帯によって大きく違いがありますので、将来の生活スタイルを想像しながら想定しておくことが重要です。総務省統計局が発表した「家計調査(家計収支編)」(2019年)を例に見てみましょう。

  • 2人以上の高齢無職世帯(世帯主が60歳以上の無職世帯)では、60歳から64歳の世帯の月平均支出は272,927円。
    65歳から69歳では271,374円、70歳から74歳では256,315円、75歳以上の世帯では222,574円と、世帯主の年齢上昇にともなって支出は減る傾向にあります。

→そのうち夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯では、月平均の消費支出は239,947円となっています。

  • 60歳以上の単身無職世帯の場合、消費支出は139,739円でした。


自分の状況にあわせて、支出を把握しましょう。退職後も、思いのほか生活費がたくさんかかることがわかりますね。

3.  ライフイベントを考慮する

毎月の生活費が把握できたところで、続いて生活費以外の支出をまとめましょう。

車の購入や旅行費用など老後の楽しみに使うお金のほか、子どもや孫の教育費の援助なども当てはまります。ライフイベントを考慮し、家族で相談しながら将来設計をおこなうことで、正確に支出を予測しましょう。

4.  資産総額の推移を予測する

ここまでの作業をまとめると、これからの資産の推移をある程度予測できるようになります。将来資産が不足しそうなタイミングがあれば、あらかじめ月々の生活費をおさえたり、ライフプランを変更したりするなどの工夫ができます。

これで家計資産の将来シミュレーションが完成です。

簡単な資産管理の進め方

資産管理をよりスムーズに進めるには、アプリの活用がおすすめ。終活アプリ『楽クラライフノート』なら、今回洗い出したさまざまなデータを入力するだけで、簡単に資産のシミュレーションをおこなうことができます。

シミュレーションの結果、どのくらい老後資金に余裕があるかわかるだけでなく、今後どのように生活し資産を管理・運用していくべきかまでサポートします。

リスクに備えて、豊かな老後生活をおくろう

早いうちから資産をしっかりと管理することで、老後資金が足りなくなるリスクや相続に備えることができます。充実したシニアライフを実現し、またいざというときに自分と家族が困らないよう準備するためにも、まずはいまの資産の状況を把握し、将来の資産推移をシミュレーションすることから始めてみましょう。

資産の洗い出しから計算まで、すべて自分だけでおこなおうとすると手間や時間がかかってしまうので、終活アプリ『楽クラライフノート』のシミュレーション機能などを効果的に使ってみてくださいね。


(執筆編集:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部 情報は2020年11月26日時点のものです。)

この記事を監修した人
高橋 忠寛

株式会社リンクマネーコンサルティング代表取締役
上智大学経済学部経済学科卒業。東京三菱銀行(現在の三菱UFJ銀行)、シティバンク銀行での10年超の銀行勤務を経て、2014年9月に独立。

金融商品の販売には関わらない完全に独立した立場で資産運用や保険、相続について総合的なアドバイスを提供している。

CFP®、日本証券アナリスト協会検定会員。著書に『銀行員が顧客には勧めないけど家族に勧める資産運用術』(日本実業出版社)などがある。

http://link-money.co.jp/

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