基礎知識

外国の通貨や株式などへの投資とは?仮想通貨への投資についてもチェック!

この記事の内容

日本株や日本国債など、国内の投資に慣れてくると気になり始めるのが、外貨での投資。「英語がわからなくても大丈夫?」「為替って難しそう……」といった不安もあるかもしれませんね。また最近では、外貨のほかに仮想通貨も投資対象として登場しています。 

こちらの記事では、外貨投資と仮想通貨への投資について解説します。それぞれの投資先のメリットやリスクにも触れますので、ぜひ参考にしてくださいね。

外貨投資とは?どんなリスクがある?

投資とは、利益を生むために自分の資金を事業や証券などに投じること。投資商品のなかには、外貨建て、つまりアメリカドルやユーロなど外国の通貨に両替して投資する「外貨投資」があります。代表的な外貨投資には、次の6つがあります。

外貨預金

外貨を日本の銀行に預けるもので、もちろん金利もつきます。メガバンクで取り扱われている外貨預金の通貨は、アメリカドル、ユーロ、イギリスポンド、スイスフラン、オーストラリアドル、ニュージーランドドル。また、円の預金のなかに定期預金があるように、外貨預金にも定期預金があります。ただし、外貨での預金や定期預金は預金保護(預金額の元本1000万円までとその金利が保護される)の対象ではありませんので、注意が必要です。

外国為替証拠金取引(FX)

取引を始める際の担保金である証拠金を利用した取引のこと。株式投資のように、売買の都度代金の受け渡しをするのではなく、決済時に生じた損益のみ受け渡しをします。そのため、損失が生じた場合でも決済できるように、担保として証拠金を預け入れる必要があるのです。

基本的に証拠金額は取引金額よりも少ないため、少ない元手で大きな利益を得られる可能性がある反面、損失も大きく生む可能性があります。

外国株式

日本とおなじく外国の会社も株式を発行し、それを株式市場で公開しています。外国株式への投資は、株価の変動や配当金だけでなく為替変動でも利益を得ることができます。しかし、株式発行元の国の政治や経済の状況変化によるリスクが伴うため注意が必要です。

日本の証券会社はアメリカや中国、ヨーロッパなどの企業の株を取り扱っており、もちろん日本語で取引することができます。取り扱われる銘柄(株式)は証券会社によって異なります。

外国債券

外国の政府や企業が発行する債券を購入し、その金利を受けとることで利益を得ます。外国株式とおなじく、日本の証券会社から外国債券を購入する場合は、日本語での取引ができます。

投資信託

プロにお金を預けて、運用してもらう投資信託。投資する対象が外国の株式や債券であるものや、元手となる資金が日本円で購入できる円建て、外貨で購入できる外貨建ての両方があります。こちらも外国株式や外国債券と同様に、日本の証券会社などで投資信託を購入する場合は日本語での取引が可能です。

外貨MMF

格付けの高い外国の短期債券に投資する投資信託の一種が外貨MMFです。少額からの取引ができ、いつでも解約できるのが特長。外貨預金の代わりに外貨MMFを購入する人もいます。

外貨投資のメリット・デメリット

ここからは、外貨投資のメリットとデメリットをくわしく見ていきましょう。

外貨投資のメリット

通貨分散を図れる

単一の通貨だけで投資をおこなっていると、その通貨を発行する国で経済に大きな影響を与えるできごとが起こったとき、資産が目減りするなどのリスクがあります。つまり、日本円のみでの資産運用だと、日本の経済に大きな打撃が加わるできごとがあったとき、不安もそれだけ大きくなるということです。

複数の通貨に分散して投資することで、そうしたリスクを軽減できます。

金利が高い

外貨預金は円の預金よりも金利が高いというメリットがあります。2021年1月現在、メガバンクで円建ての定期預金に預けると年利0.002%しか金利がつきませんが、外貨定期預金では0.01〜0.25%、条件によっては0.75%の金利となっています。しかし金利は変動があり、預ける銀行や通貨によって異なるため、事前に調べておきましょう。

為替差益を得られる

為替のレートは常に変動しています。たとえば、1ドル=100円のときに円からドルに両替して、1ドル=120円のときにもう一度円に両替すれば、20円の利益が出ることになります。こうした為替差益を得られることも。為替差益はFXだけでなく、外貨預金、外国株式・債券、外貨建ての投資信託でも得ることができます。

外貨投資のデメリット

為替手数料がかかる

外貨を扱う場合、外貨に両替するための「為替手数料」がかかります。外貨投資をする際に参考にする為替レートは金融機関同士が取引するレートのため、金融機関へ支払う手数料がかかるのです。また外国株式・債券・投資信託では、所定の取引手数料がかかります。

為替差損が発生する可能性がある

メリットで為替差益を得られる可能性があることに触れましたが、反対に為替レートの変動によって損をしてしまう場合もあります。

仮想通貨投資についても知ろう

近年、ニュースや新聞で目にするようになった仮想通貨。その特徴や種類もあわせて知っておきましょう。

仮想通貨の仕組みと特徴

仮想通貨とは、ブロックチェーンと呼ばれるインターネット上でのお金のやりとりを記録する仕組みを使い、インターネット上での取引に用いる通貨です。円やドルといった通常の通貨(法定通貨といいます)は政府や中央銀行によってその価値が裏付けられていますが、仮想通貨は政府などによる裏付けはありません。

中央銀行では自国の経済状況に応じて通貨の発行量を増減することができますが、仮想通貨では発行量を変更することはできず、上限があります。これによって通貨の価値が維持されているのです。

なお、仮想通貨は安全性を確保するために暗号化技術が使われており、法律上の名称は「暗号資産」といいます。

仮想通貨の種類

代表的な仮想通貨の一つに、ビットコイン(BTC)が挙げられます。ビットコインは2009年より流通がはじまり、当初は1BTC=0.07円だった価値が2021年1月には400万円をこえるまで上昇するなど、注目を集めています。

ビットコインが生み出されて以降、イーサリアム、リップル、NEMなどといった仮想通貨が流通しています。また、円からこれらの仮想通貨に両替したい場合は、仮想通貨取引所で取引します。ビットコインが誕生から10年あまりで数百万倍の価値をもつようになったのと同様に、どの仮想通貨も価格の変動が激しいため、投資するならば少額から始めたほうがよいと言えるでしょう。

仮想通貨のメリット・デメリット

続いて、仮想通貨のメリットとデメリットをご紹介します。

仮想通貨のメリット

24時間365日いつでも取引ができる

たとえば、日本の東京証券取引所の場合、株式の取引ができる時間は平日の朝9時〜15時までと決まっています。しかし仮想通貨の取引には、こうした時間的な制約がありません。どの取引所も24時間取引可能で、土日も仮想通貨の市場は動いています。そのため自分のライフスタイルにあわせて投資をおこなえます。

海外への送金・決済が簡単にできる

法定通貨を海外に送金する場合、銀行の営業時間内に送金手続きをおこなわなければならない、手数料がかかる、相手にお金が届くまで時間がかかる、というデメリットがあります。しかし仮想通貨はインターネット上で決済が完結するため、いつでも送金可能、手数料が安い、着金までの時間が短い、といったメリットがあります。

少額から始めやすい

仮想通貨の種類によりますが、数百円程度から仮想通貨に両替できます。投資をしたことがない初心者にとって、少額からはじめられることもメリットといえるでしょう。

仮想通貨のデメリット

ネットにアクセスしなければいけない

仮想通貨はインターネット上でお金のやりとりをするため、ネットにアクセスできなければ取引できなくなってしまいます。そのため、パソコンなどのデバイスが故障していたり電波状況が悪かったりする場合は、取引できません。また日本株の注文は電話で受けつけてくれる証券会社もありますが、仮想通貨ではできません。

紛失やハッキングの可能性がある

仮想通貨の価値が上がることで、注目される機会が増えていますが、その分、ハッカーにねらわれる可能性も否めません。また、仮想通貨を分散管理するためにウォレットと呼ばれるツールを使う場面もありますが、このウォレットにアクセスするための秘密鍵をなくしてしまうと、仮想通貨の取引ができなくなってしまいます。

まとめ

外貨投資や仮想通貨への投資は、利益が得られると同時に大きな損失を生む可能性があることの理解が必要です。投資は、正しい知識を身に着け、余裕がある資金のなかで最大損失許容額を決めたうえで、リスクに応じて複数の商品にすこしずつ分散・長期投資することが大切です。日本円での投資に慣れてから、外貨や仮想通貨への投資をおこなってみてはいかがでしょうか。


(執筆編集:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部 情報は2021年1月18日時点のものです。)

この記事を監修した人
目黒 政明

株式会社生活設計塾クルー代表取締役。ファイナンシャルプランナー(FP)。

1983年、慶應義塾大学法学部卒業後、大和証券を経て、1987年、日本初の独立系FP会社MMIに入社。1992年、MMIライフ&マネープランニングを設立。2002年、生活設計塾クルーの取締役に就任(2010年、代表取締役)。資産運用関係のアドバイスが専門で、個別の運用相談、原稿執筆、マネーセミナーの講師などを務めている。

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