シニアの働き方とは?おすすめの仕事5選|意味のある老後を過ごそう

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働くことが好きなシニアの方


この記事のポイント

  • 改正高年齢者雇用安定法によって、年をとっても働ける環境が整備されつつある
  • 正社員以外にも、ハンドメイドの販売やスキルシェアなどで働くことができる
  • シニアの労働にはからだを壊すリスクがあるため、無理のない範囲で働くことが大切


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とくにお金の問題を抱えているわけではなくても、働きたい、仕事をし続けたいと考えるシニアは少なくないのではないでしょうか。仕事をし続けることは、世のなかに貢献している実感をもてますし、社会との接点をもつことにもつながるため、いきいきとした老後を過ごせるでしょう。

そこで、この記事ではシニアになってもできる仕事や働き方をご紹介します。現役時代に培った経験や趣味をいかした仕事も取り上げますので、意義のある老後を過ごしたい方はぜひ参考にしてくださいね。

シニアの雇用状況の実態

シニアの雇用状況において、2021年に株式会社マイナビが「ミドルシニア/シニア層の就労者実態調査(2021年)」を発表しました。

その中の調査結果によると、60代前半のシニア世代は65歳をこえても働き続けたいと回答した割合が50.8%と約半数をこえていました。ミドルシニアと呼ばれる40〜50代の割合においても、65歳をこえても働きたいという人は3〜4割程度となっており、高齢者になっても働く意欲の高いシニア層が多いことがわかっています。

働く理由としては、生活費のためといった理由が7割近くと1番多く、次いで貯金のためと家族の生活のためといった理由が多かった結果となりました。

定年後からの仕事との向き合い方

シニアの定年後からの仕事との向き合い方として、たくさんの収入を得るという理由や、自分も社会の役に立てているといった「やりがい」などが、仕事上でも重要になってきます。やはりシニア層にもなると、自分は必要とされていないのではないか、受け入れられないのではないかと不安になる人も多いです。

しかし、これまで経験を積んできた仕事やスキルを活かせる内容であれば、活躍できる場も少なくないでしょう。

また、シニアの働き方の特徴として体力面での心配があります。フルタイムで働くのは体力的につらいこともあるので、時短勤務のできるところを選べるとよいでしょう。時短勤務でなくても、通勤時間の少ない近場の支店に配属させてもらうなどすると身体的な負担を減らせます。

シニアの仕事への意識や考え方

定年後、シニアになってからの仕事への意識や考え方はどのような変化があるのでしょうか。前述でも述べたとおり、過去のキャリアから再就職でまた活躍をするといった方も多いです。一方で、本人の希望とは合わず、企業から求められている人材がシニア世代にいないということも考えられます。

今まで誇りを持って長年やってきた仕事なので、受け入れ難いといった気持ちもあるでしょう。シニア世代での仕事への意識として、過去のキャリアへの固執は再就職への妨げとなります。必要とされている場所で、切り替えて就職できる方が定年後のシニアになっても仕事で活躍していくのです。

シニアの働き方

かつての日本では、会社員はおおむね55歳から60歳のあいだで定年退職となり、老後は移住したり趣味で遊んだりして過ごす生き方が一般的でした。しかし時代は移り変わり、65歳、あるいは70歳を迎えても、人それぞれの経験や考え方を鑑みたうえで働き続けることができる社会になっています。

2021年4月に施行された改正高年齢者雇用安定法では、事業主に対して65歳までの雇用確保を義務づけるとともに、定年を65歳以上70歳未満に定めている事業主および65歳までの継続雇用制度(70歳以上まで引き続き雇用する制度を除く)を導入している事業主には、以下5つの措置のうちのいずれかを講ずる努力義務が課せられています。

1.70歳までの定年引き上げ
2.定年廃止
3.70歳までの継続雇用制度(再雇用制度・勤務延長制度)の導入
4.高年齢者が希望するときは70歳まで継続的に業務委託契約を締結する制度の導入
5.高年齢者が希望するときは70歳まで継続的に「事業主が自ら実施する社会貢献事業」「事業主が委託、出資(資金提供)等する団体がおこなう社会貢献事業」に従事できる制度の導入

簡単にいえば、企業は、従業員が70歳もしくはそれ以上の年齢になったとしても働く場や機会を確保する努力をしなければならないということです。従業員の立場から見れば、年をとっても働ける環境が整備されつつあるといえるでしょう。

こうした法制度を前提として、シニアにとって以下3つの代表的な働き方ができます。

アルバイトで働く

正社員のようにフルタイムではなく、週に数日、数時間だけ仕事をしたい人におすすめできるのが、アルバイトとして働くことです。給料は時給あるいは日給で計算されます。ある程度は自分の好きな時間に働ける、気軽に仕事へ取り組める反面、基本的には期間の定めのある雇用契約であるため契約更新がなされないリスクがあります。

業務委託で働く

近年、働き方のひとつとしてフリーランスが注目されるようになりましたがこれと同様に自身の得意分野をいかし業務委託で働くシニアも見られるようになりました。業務委託の場合、仕事をする時間だけでなく、仕事の「量」もある程度自分で決められるメリットがあります。一方で、仕事は自分で見つけてこなければならない、労災などの保障がないというデメリットがあります。

正社員で働く

改正高年齢者雇用安定法について述べたとおり、現在では企業に70歳までの雇用確保の努力が義務づけられています。これからシニア世代にさしかかる人は、お勤めの会社の再雇用制度や勤務延長制度をいま一度、確認してみてはいかがでしょうか。また、企業によってはシニアの正社員を歓迎する場合もあるため、求人情報に目をとおしてみるのもよいですね。正社員として働く場合は、継続した雇用が確保されている反面、多くの企業では60歳までと比べると給料が下がってしまうケースが見られます。

働き続けているシニアにおすすめの副業5選

ここまでシニアの働き方について述べてきましたが、現在、働き続けているシニアの「副業」を考えたとき、ぴったりな仕事として以下の5つが挙げられます。ご自身の趣味や志向、経験をいかせるものを取り上げますので、何が自分に向いているかをぜひ考えてみてくださいね。

家にある不用品やハンドメイドのものを売る

メルカリをはじめとしたフリマアプリの流行により、家にある不用品を気軽に売ることができるようになりました。たとえば、会社員時代は毎週ゴルフへいっていたのにいまはやめてしまった場合、使っていたゴルフクラブを売ってお金に換えられますよね。また、minne(ミンネ)やCreema(クリーマ)というサイトでは、さまざまな人がハンドメイドのものを売っています。手芸をはじめとした“手づくり”が趣味な人は、ぜひご自身の作品を出品してみてはいかがでしょうか。

写真・イラスト素材サイトへの投稿

写真撮影をしたり絵を描いたりするのを趣味にもつ人もいるかと思います。そんな人におすすめなのが、撮った写真や描いたイラストを素材サイトに投稿し収益を得る副業です。写真であればPIXTA、イラストであればイラストACといった素材サイトがあり、こちらで購入・ダウンロードされた数に応じて報酬が支払われます。

また、LINEスタンプをつくり販売する方法も。自分のつくったスタンプで日本中の人がLINEでのコミュニケーションをとったらと考えると、嬉しいですよね。

自分のスキルを売る

ココナラというサイトでは、会員登録をした人が、自分のもつさまざまな「スキル」を販売しています。そのスキルはエクセルのデータ入力、書類の作成といった基本的なものから、翻訳やマーケティングなど専門性を求められるものまで、さまざまです。またビジネスに限らなくても、楽器演奏や占いといった趣味に関連するスキルを販売する人もいるため、ご自身ができることを仕事以外でも考えたうえで利用してみてはいかがでしょうか。

家事代行

料理や掃除など家事が得意、好きという人には、家事代行がぴったりな副業といえるでしょう。家事代行会社にスタッフとして登録し、そこへ依頼を出した家庭に派遣され、家事をおこないます。1件の仕事時間は2〜3時間程度な場合が多く見られ、給料は時給単位で支払われます。

覆面モニター

自分が調査員であるのを隠して一般消費者を装いながら、飲食店のサービスや商品の質を調査するのが、覆面モニターです。ミステリーショッパーという別名もあります。食べるのが好きな人にとって飲食店の覆面モニターは楽しみながらできる副業といえるでしょう。ただ調査の報酬は現金ではなくポイントで支払われることがあり、さらに利用した金額の一部しか支払われない場合も少なくないため、生活費の負担を軽減するための副業と考えたほうがよいかもしれません。

シニアの仕事の見つけ方

多くの人がインターネットを利用するようになった現在、さまざまな場所、手段で求人情報を見られるようになりました。どんな働き方をするかによって仕事の見つけ方も変わってくるため、以下を参考に自分にぴったりな仕事を見つけてください。

求人サイト・求人情報誌を利用する

一般的な仕事の見つけ方で、求人サイトや求人情報誌を利用する方法です。マイナビミドルシニアでは正社員やパートタイマーとして仕事が紹介されており、タウンワークフロムエーでは主にアルバイトの情報が掲載されています。

クラウドソーシングサイトを利用する

業務委託として働く場合は、クラウドソーシングサイトから仕事を見つける方法があります。代表的なサイトとして、ランサーズクラウドワークスが挙げられます。クラウドソーシングサイトで仕事を見つけた場合、発注者とのやり取りもクラウドソーシングサイト上でおこなわれます。

転職エージェントを利用する

正社員あるいはフルタイムで働くことを希望する場合は、転職エージェントを利用する方法も。まだ数は少ないですが、シニア向けの転職エージェントも登場しているため、活用してみてはいかがでしょうか。

シニアが働くことのメリットとデメリット

働き方が多様になった現在では、シニア世代でも活躍の場が広がっているのを実感していただけたのではないでしょうか。ただシニアとなってから働くには、若い世代とは異なるメリット、デメリットが存在します。実際に働く場合は、以下を念頭に仕事に取り組んでみるとよいでしょう。

働くメリット

かつての時代より年金の支給額が下がり、メディアでも老後の家計について取り上げられることが多いいま、お金に不安をもつシニアは少なくないと思います。仕事をすることで、こうしたお金の不安をすこしでも軽減できそうですよね。

お金の問題はなくとも、「孤独」な老後になってしまうのを恐れるシニアも存在します。仕事をすることで生きがいができ、こうした孤独感を解消できるでしょう。またおなじく生きがいという点では、若いころに培った経験や人脈をいかせる仕事に就けた場合、充実感を得ながら老後の生活を過ごせます。

働くデメリット

若いころは仕事で無理をしてもからだに異変は起きなかったかもしれませんが、シニアとなるとそうもいきません。からだを壊してしまう可能性があることがシニアが働くことの大きなデメリットといえるため、無理のない範囲で仕事に取り組むことが大切です。また再雇用制度や勤務延長制度によって、本業をもちながら副業もする場合、本業に支障が出てしまう場合があるのもデメリットといえますね。

この記事ではさまざまな働き方を紹介してきましたが、残念ながらすべてのシニアが自分の希望どおりの仕事に就けるわけではありません。自分の経験が役立つ仕事に就けるとは限らない点も、デメリットといえます。

自分にあった働き方を見つけて、いきいきと働こう

「働き続けているシニアにおすすめの副業5選」で取り上げたもの以外にも、軽作業やマンション管理人など、シニアを歓迎する求人はたくさんあります。希望や体調を鑑みながら、ぜひ自分にぴったりな働き方を見つけてください。

これからシニアとなる世代にとっては「定年後、何をして過ごせばいいのかわからない」という不安をもつ人も少なくありません。仕事を続けたり副業をしたりすることは社会参加することにつながるため、何もせずに過ごすよりもいきいきとした老後生活を送れるでしょう。


(執筆編集:NTTファイナンス 楽クラライフノート お金と終活の情報サイト編集部)

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