いくつになっても学びたい!そんな人のための生涯学習

この記事の内容

歳を重ねるにつれて、学び直したい、今まで知らなかった世界に触れるため学びたい、といった欲求が出てくる方も少なくないのではないでしょうか。こうした、いくつになっても学びたいという人には、生涯学習をおすすめします。この記事では、「生涯学習とは何か」「どんなことが学べるか」を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

生涯学習とは

文部科学省によると、生涯学習とは人々が生涯に行うあらゆる学習という意味で用いられます。また、生涯学習社会を目指そうという考え方・理念自体を表すこともあります。

生涯学習の分野別活動例

生涯学習の具体的な内容については、学校教育、家庭教育、社会教育、企業内教育だけでなく、文化活動やレクリエーション活動、ボランティア活動、趣味なども生涯学習に含まれます。つまり、読者が趣味としておこなっているスポーツや手芸なども生涯学習ということです。

学校教育

生涯学習というと大人がおこなうものとイメージする方もいるかもしれませんが、小学校や中学校といった学校教育も、生涯学習のひとつです。むしろ学校教育は生涯学習の基礎を培うものとして、重要な位置づけとなっています。

家庭教育

すべての教育の出発点となるのが、家庭教育です。家庭教育は、基本的な生活習慣や生活能力、他人に対する思いやり、基本的倫理観、自尊心や自立心、社会的なマナーなどを身につけるための役割を果たします。

社会教育

社会教育とは、「学校の教育課程として行われる教育活動を除き、主として青少年及び成人に対して行われる組織的な教育活動」であると、社会教育法第2条で定義されています。大学の公開講座やカルチャースクールなどが該当します。

企業内教育

企業内教育は文字通り、企業の中で企業に属する人に対しておこなわれる教育のことです。企業内でおこなわれるさまざまな研修やオン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT。実務によって仕事を覚えること)などが該当します。

そのほかの活動

上記には該当しませんが、文化活動や趣味なども生涯学習のひとつに数えられます。

生涯学習の意外な効果

奈良県立教育研究所が発表した論文によると、「大人になってからも脳は機能を回復させることができる。特に空間記憶やエピソード記憶に関与する部分は回復させる可塑性が高く(中略)生涯学習の重要性を示している」と明らかにされています。つまり、学ぶことは脳に刺激を与えるため、認知症を抑止したりいつまでも若々しくいたりといったことも期待できるようです。また、生涯学習をする人自身のスキルを伸ばすという効能だけでなく、身につけたことを社会の中でいかすことによって、社会全体や経済の発展に寄与する側面もあります。

生涯学習がおこなわれる場所

ここからは生涯学習をおこなうためにおすすめの場所を紹介します。生涯学習は各市区町村でも推進されているため、最寄りの施設を積極的に活用して自身の学びを深めましょう。

生涯学習センター・公民館・文化センターなど

各市区町村では生涯学習を支援する場所として、生涯学習センターや公民館を開放しています。施設により学習できる内容は異なりますが、図書の貸出しや自習室の提供、セミナーの案内など、学習に役立つサービスを利用することができます。

図書館

図書館は読書に特化した施設です。他の施設より充実した蔵書が用意されていることや、無料で本を借りられるという特徴があります。また図書館は生涯学習センターよりも静かなので、勉強や読書に集中したい場合に図書館を利用するとよいでしょう。調べ物のために図書館を利用するのはもちろんのこと、気になっていた本を集中して読みたいなら図書館を利用しましょう。

博物館・美術館

博物館や美術館も生涯学習の場所としておすすめです。博物館は元来、歴史的資料の保存や展示を目的としていますが、情報収集や教育普及を推進する施設でもあります。そのため、学芸員の資格をもつ職員さんに聞きたいことを尋ねれば新たな発見があるかもしれません。

美術館では、価値のある美術品が展示してあります。普段目にすることのない作品を目にすれば、視座を養えるでしょう。友人と一緒に美術館へ足を運び、お互いの考えを共有することもひとつの生涯学習です。

スポーツ施設

健康を意識するなら、スポーツ施設の利用はいかがでしょうか。こちらも生涯学習の一環として各市区町村が積極的に利用を推進しています。トレーニングルームや温水プール、フィットネススタジオなどの施設を民間のスポーツクラブよりも安く利用することができます。週に1回以上を目安に教室を開いている場合もあるので、積極的に利用したいところです。

大学の公開講座・放送大学

自学ではなく誰かと一緒に学習を進めていきたいという人は、大学の公開講座や放送大学の授業をおすすめします。大学の公開講座では、学び直しとして通っている人たちと交流を深めることができるのはもちろん、構成されたカリキュラムにより専門的な学問を効率的に修めることができます。放送大学は、BSテレビやラジオなどで放送される講義を自宅で受けるもので、学位の取得も可能です。また大学によっては、自分のペースで学習を進めていきたい人向けに、自宅で受けられる通信講座を開いている場合もあります。

民間のカルチャーセンター

文学や歴史などの教養に始まり、外国語や書道、手芸、生け花など、豊富なコースが用意されているのがカルチャーセンターの特徴です。駅の近くやショッピングモールのなかで生涯学習をおこなうことができるので、仕事帰りや買い物の途中に通えます。生涯学習のなかでも地元の人が利用している場合が多いので、一緒に勉強をしているうちに友達ができるかもしれません。

シニアにおすすめの生涯学習4選

人生100年時代といわれるなかで、生涯学習を始めるなら今からでも遅くありません。今まで興味があったけど始められなかったことをこの機会に始めましょう。ここからは生涯学習としておすすめできるものを5つご紹介します。

俳句

俳句は、日々感じたことや感動したことを「五七五のかたちに季語を含めて」17音で表現する定型詩です。俳句特有の制限を窮屈に感じるかもしれませんが、制限があるなかでいかに自分の感情を表現するかを考えることにこそ俳句の楽しみがあります。句の響きや語感をより工夫すれば、聞いている人に句の裏側にある美しい情景を伝えられるはずです。また俳句は古来から「座の文芸」といわれています。俳句が好きな人が集まる句会に参加することで、新たな友人ができるかもしれません。

写真

健康に過ごしたいと思う人には、生涯学習として写真をおすすめします。なぜかというと、「孫の写真を撮ってあげたい」「旅先での美しい風景を写真に残したい」など大切な瞬間をかたちに残せて見返すことができるからです。大切なのは、自分が撮りたいものを撮るために外出して、どんな写真を撮るかイメージすることです。観光地をまわることが運動になり、撮影する写真をイメージするのは脳のトレーニングにつながります。

絵画

カルチャーセンターやオープンスクールでは絵画を基礎から学びたいという人はもちろん、絵はがきや水彩画を学びたいという人に向けても講座が開催されています。「絵を描いているときは今の自分と向き合うことができる」「1人の時間を有意義に過ごすことができる」ことが絵画をおすすめするポイントです。

大学の公開講座

大学の公開講座を利用すれば、学生と同じように授業を受けることができます。公開講座を利用することで、古典文学や世界史、外国語など豊富なジャンルのなかから自分が知りたい分野を選択できるのはもちろん、大学に所属している一流講師の授業を比較的安く受講できます。学生と一緒に授業を受けることで気持ちも若々しくなりますね。

【まとめ】生涯学習でいつまでも楽しく若々しく

生涯学習は、誰かから強制されておこなうものではありません。そのため学校のテストのようなものはあまりなく、自分の好きなことを自分のペースで勉強できます。シニアにおすすめの生涯学習5選で取り上げたもののほかにも、大学で本格的に学ぶ経済学や法学、あるいは、ゴルフやテニスといったスポーツも生涯学習になるので、広い視野に立って自分が何を学びたいか考えてみるのもいいと思います。生涯学習をおこなうことで、いつまでも楽しく若々しくお過ごしください。


(執筆編集:NTTファイナンス ライフノート編集部 情報は2021年7月7日時点のものです。)

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